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初取組み がん患者 10年後の生存率公表 部位別で差 でもなぜなかった?

2016/01/20(水)<初取組み がん患者 10年後の生存率公表 部位別で差 でもなぜなかった?>
【Nスタ】 http://www.tbs.co.jp/n-st/

www.tbs.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓3コマ<初取組み がん患者 10年後の生存率公表 部位別で差 でもなぜなかった?>
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  昨日2016年1月19日
 【国立がん研究センター
  約3万5000人のがん患者を追跡調査。

 『がん患者の10年後の生存率』のデータを初めてまとめる。
  1999年~2002年

 ・この調査期間に『がん』と診断されて治療を始めた人の10年後の生存率は
  がん患者の「相対生存率」は58.2%となった。

 ・また『がん』を発症した部位によって10年後の生存率は大きく違っている。

www.huffingtonpost.jp


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  <五大がんの「10年生存率」>

   乳がん  80.4%
   大腸がん 69.8%
   胃がん  69.0%
   肺がん  33.2%
   肝臓がん 15.3%


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  <著名人の「がん死」>

  ・去年2015年4月 愛川欽也さん(80)  2014年の冬に「肺がん」と診断された。

  ・去年2015年9月 川島なお美さん(54) 2013年に「がん」が見つかり手術をするも
                     その半年後に再発「胆管がん」だった。


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 ◆年間37万人が命を落とし、今や日本人の国民病とも言える「がん」

  ・去年2015年9月 北斗晶さん(48) 「乳がん」と診断され、右乳房の全摘出手術を
                   行い、闘病生活を続けている。

  「乳がん」患者の10年後の生存率は80.4%と今回の調査の中で最も高い。


 【国立がん研究センター
  さらに今後の医療に進歩に期待している。

 「今これは診断された人が“10年後にそうだ”ということではありませんので
  そこは誤解の無いように。きっと今の医療の進歩でもっともっと良くなると思う。」


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 ◆一方、『がん』や『心疾患』『肺炎』に続き、
  日本人の死因で多いのが『脳血管疾患』


 ・とくに冬に気をつけたいのが『脳卒中』。


 【岩手県立盛岡第二高校】
  『脳卒中』の死亡率が最も高い岩手県では、高校生が新たな取り組みを始めている。

   調理室にて:女子高生7人程
  ◇女子高生
   みんなに普及活動でこうやって配るので、
   食べやすいサイズに、小さめに切って下さい。

  ・作っているのは自分達で考えた減塩料理『ミルクひっつみ』。
   椎茸の戻し汁と味噌を使い、通常よりも“塩分を控えめ”にすることで
   『脳卒中』を防ごうと考えた。

  ・地元スーパーで試食してもらう

   ◇70代前半の女性
    おいしかったですよ。塩分少なくてね。

   ◇70代前半の男性
    俺も随分気をつけているんだけどさ、こういう若い者から改善していかないとね


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 ◆新たに公表された『がん患者の生存率』

 ・私達はどう向き合えば良いのでしょうか?

 

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┣■主な病気による日本人の死者数(人口10万人当たり)
                   ・・・・

                ※出所:『国民衛生の動向2015/16』より作成

 ◆この60年間で変化している


  1950年 『結核』が約150人と最も多い。しかし以降、急速に減少していく。
      『脳卒中』約130人。高度成長期にジワジワと増え続けていく。
      『がん』 約 75人。ほぼ高齢化と比例して伸び続けていく。
      『肺炎』 約 61人。高度成長期は小波程度に減り続けていく。
      『心疾患』約 60人。『がん』同様に数が伸びていく。

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  1980年 『がん』 約140人。バブル並みの勢いでグングン上昇、増加していく。
      『脳卒中』約140人。100のラインをキープしている状態。
      『心疾患』約105人。100~150人の間を波打つような状態に。
      『肺炎』 約 25人。バブル期突入とともに中波の勢いで伸びている。
      『結核』 約  3人。以降1,2人の死亡数に


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  2014年 『がん』 約295人。超高齢化とともに留まることを知らない勢いっぷり
      『心疾患』約155人。1990年代半ば以降、上昇傾向に入っている。
      『肺炎』 約 95人。100のラインで頭打ち?
      『脳卒中』約 90人。100のラインをキープしている状態。
      『結核』 約  1人。1,2人程度だが、最近2015年に増えている ??

 ・平均寿命が延びるとともに『がん』患者数も増加していっている。

 

図説 国民衛生の動向〈2015/2016〉特集 医療機能の分化・連携と地域包括ケアシステムの構築

図説 国民衛生の動向〈2015/2016〉特集 医療機能の分化・連携と地域包括ケアシステムの構築

 

 

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┣■初公表『がん10年生存率』(相対生存率)


 ◆全体の平均 58.2%

   乳がん  80.4%
   喉頭がん 71.9%
   大腸がん 69.8%
   胃がん  69.0%

   肺がん  33.2%
   肝臓がん 15.3%
   膵臓がん  4.9%


 ・従来は『5年生存率』が基準だったが、

  「5年では不十分な『がん』もある」

  ということで、今回「10年の追跡」を実施した。


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  <「5年と10年」見比べると・・・ (1)>


        「5年」    「10年」
   大腸がん  72.1%   69.8%  ※ほぼ変わっていない。
   胃がん   70.9%   69.0%


  ◇猿木信裕 所長 群馬県衛生環境研究所
   「5年間再発なければ“かなり安心”」という見方が裏付けられた。


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  <「5年と10年」見比べると・・・ (2)>


        「5年」    「10年」
   乳房がん  84.9%   80.4%  ※一定の割合で下がっている。
   肝臓がん  34.2%   15.3%


  ◇猿木信裕 所長 群馬県衛生環境研究所
   再発リスク高く、長期間見る必要がある。


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  <「5年と10年」見比べると・・・ (3)>


   前立腺がん

        「5年」    「10年」
    1期  100,0%   90.3%
    2期   99.4%  100.0%
    3期   98.0%   95.6%
    4期   54.5%   37.8%  ※骨などにも転移している状態。


  ◇猿木信裕 所長 群馬県衛生環境研究所
   “進行の遅い”がんなので、転移する前の治療が肝心。

 

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┣Q.なぜ今まで『がん患者の10年後の生存率』のデータはなかったのか?


 A.
  ◆これまでは・・・

  ・医師が個人的に患者に手紙を書いて状況把握するやり方だった。


  ◆データ収集“難”

  ・住民の生死のデータは条例で教えない市町村や、教えても有料の自治体があり
   今までデータ収集が困難であった。


  ◆そこで今回は、

  ・全国の【がんセンター】が総力戦として16施設が連携。
   3万5000人を追跡調査した結果、追跡率90%以上。今回の結果が出た。

 

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┗■スタジオにて


 ◇堀尾正明 MC
  松岡さんは『がん』と闘ってらっしゃいましたよねぇ。

           ◇松岡ゆみこ タレント ※落語家・立川談志の長女
  そうですかぁ。   あはは、人生半分『がん』ですね。
            27歳で最初『子宮がん』になって、
  ウン。       19年後に『乳がん』になって、
            『乳がん』になってから今7年目くらいなんで、ちょうどね
            今のグラフのもの見たくない感じですけど、ただ
  なるほど。     私みたいな人、1つなったらそれだけじゃないのでぇ、ウ~ン

  でも早期発見では
  あったのですか?  まぁ普通でしょうね。そんなに早期ではなかったと思います。
  あっそう・・・     ただもう医学が進んでいて、治療法もドンドン新しくなって
            ますし、ただやっぱり27歳の時になった時点で「5年」が
            1つのやっぱり区切りで、5年再発とか他に転移が無ければ
            一応完治みたいな解釈をしますね。


 ◇飯田泰之 准教授 明治大学政治経済学部
  こういうデータ、今まで集められてなかった理由が『個人情報保護』っていうのが
  非常にまぁ馬鹿馬鹿しい話でぇ、こういった研究の場合はもっと特例を設けて、
  実際日本って世界で指折り個別データが手に入りにくい国なんですよ。すごく規制
  縛りが多くて。 是非ですね、学術の発展のためにもっとデータはね、研究目的の
  データ公開はドンドン積極的にやっていくべきじゃないかなと思うんですよね。


 ◇加藤シルビア キャスター
  ハイ。データ収集は難しいんですが、大事なデータ。この10年の生存率は出ました
  けれども、VTRにもあったように「その数字を鵜呑みにするべきではない」という
  専門家の意見があります。


  ◇猿木信裕 所長 群馬県衛生環境研究所
   今回のデータは10年以上前にがんに罹った患者のもの。※1999年~2002年
   現在は『抗がん剤』の進歩や「手術成績の向上」などで生存率が改善している。
   データはあくまで医師と相談する材料に。


 ◇堀尾正明 MC
  ウチの父も60歳くらいの時にやっぱり『前立腺がん』が見つかったんですけど
  10年くらい温存療法をして全然平気だったんですが、結局は『脳卒中』で亡く
  なりましたからね。
               ◇飯田泰之 准教授 明治大学政治経済学部
                なるほどぉ。(笑)

               ◇松岡ゆみこ タレント ※落語家・立川談志の長女
                それもあるんですよね。(苦笑)


 ◇飯田泰之 准教授 明治大学政治経済学部
  ちょっと日本は海外の標準的な消費量と比べて、塩の消費量が非常に高いんですね。
  男性だと倍近いって言われてたりするんで。まだまだ『脳卒中』も大きなリスクです
  よね。
             ◇堀尾正明 MC
              塩分控えめって言われてもなぁ、難しいんだ。
              「味が落ちるから」って思っちゃいますからねぇ。
              そちらの方も注意して欲しいと思います。
              まっこういうデータ、参考になさってみて下さい。
              でも盲信しないようにして下さい!

 

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・同日NHK【NEWS WEB】の方でも詳しく取り上げられており、メモったの
  ですけれど、同じニュースでも切り口・紹介が違うと「お味噌汁」と同じで随分と
  変わるものです。両方メモって載せますので、国民病とまで呼ばれる『がん』を
  少し考えてみて下さい。

┗・『がん』は「細胞の老化」だと私は思っているのですが、その異常が若い人が発症
  してしまう『がん』なわけで(『小児がん』など)、こういうのは手厚い医療手当
  ならびに監督が欲しいところ。自治体ごとに医療費が無料であったり/なかったり
  するのはホント同じ日本という国の中でおかしな話だと思う。自治体の自主性を
  促して上手く回れば良いのですが、半数以上は「×」でしょ? ねぇ・・・ 。