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独自追跡・・・ “元少年A”は更生してるのか?

2015/12/20(日)<独自追跡・・・ “元少年A”は更生してるのか?>
【Mr.サンデー】 http://www.fujitv.co.jp/mrsunday/index.html

www.fujitv.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓  <独自追跡・・・ “元少年A”は更生してるのか?>
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            『神戸連続児童殺傷事件』

       加害者・元少年Aが、今年2015年「手記」を出した。

 そして元少年Aは「HP」も立ち上げたが、ここで1つ疑問が浮かび上がってきた


         “元少年A“は、本当に“更生”したのか?


       独自追跡した結果、元少年Aの暮らしぶりが判ってきた。

   さらに「手記」を出版する直前、元少年Aには“ある異変”が起きていた。

 

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┣■独自追跡・・・ 目撃された“元少年A”の生活


 ◇ディレクター
  広い公園もあって、静かな住宅街という感じですね・・・

                                 アパート
 ◆取材の末に辿り着いた、元少年Aが今年2015年5月まで暮らしていた自宅

  「1K6畳。家賃 約3万円」 「不動産屋 経由」


  “さあ ゲームの始まりです”


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1997年
 『神戸連続児童殺傷事件』
  14歳だった元少年Aは「酒鬼薔薇聖斗」と名乗り、小学生5人を襲って2人を殺害

  神戸連続児童殺傷事件 - Wikipedia


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・逮捕された元少年Aは、2004年に21歳で【医療少年院】を仮退院。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・だが、その11年後2015年、社会に衝撃を与えた
  『絶歌』6月10日出版

   作者は元少年A。発行部数は25万部。
   出版社によるとその印税は既に彼に渡っている。 ※約4500万円と目算される


  「僕は冷酷非情なモンスターでも、完全無欠の殺人マシーンでもなかった。
   憐れなほど必死だった。」


  32歳ともなった元少年Aが“実名を伏せたまま”事件の詳細や心境を綴った。

www.asahi.com


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・かつて元少年Aの更生に携わった医療少年院の元院長は・・・

  ◇杉本研士 元関東医療少年院 院長
   とにかく“最悪のぉ・・・ シナリオ”がね、

   「彼が何年か経って、匿名で、少年Aの名前で、手記を出すことだ」と

   言った人がいるんですよ。*大きく頷く* まさにそれ!


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・さらに今年2015年8月にはHPを開設し、
  元少年Aは「世の中にメッセージを発信し続けた」。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・果たして本当に“更生”しているのか・・・

 


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┣■逮捕後の元少年


  1997年5月
 『神戸連続児童殺傷事件』
  14歳だった元少年Aは「酒鬼薔薇聖斗」と名乗り、小学生5人を襲って2人を殺害


 ・その後の審判で「重症の行為障害」と「性的サディズム」の精神障害が認められ
  【関東医療少年院】へ。


 ・「特別処遇チームの更生プログラム」を約6年5ヵ月間受ける。


  2004年
 ・「贖罪の意識」が出てきたことなどを理由に仮退院。

  翌2005年
 ・「社会復帰」していた。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆『絶歌』出版後

  今年2015年6月14日 午後4時半頃 ※TVインタビューに顔出しで答える

  ◇宮根誠司 MC
   まっ本を出すこと自体もそうですし、もう32歳なわけですね、彼も。
   実名で書いていないというのはどんなんだろう?と思われますけど
   (お父さん)どう思われますぅ?

  ◇息子を亡くした父
   本を出して欲しくないのは当然そうなんですけど、
   出すにしても名前も顔も出さないって、これはもう
   “あまりにも卑怯すぎる”なというのが本音です。。

   今回の件で“彼に子供は2回殺された”っていう風に思いました。
   許しがたい行為だと思います。


  文面にて
  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

   加害男性が手記を出すと言うことは、本日の報道で知りました。

   彼に大事な子供の命を奪われた遺族としては、以前から、彼がメディアに出す
  ようなことはしてほしくないと伝えていましたが、私たちの思いは完全に無視
  されてしまいました。何故、このように更に私たちを苦しめることをしようと
  するのか、全く理解できません。

   先月、送られてきた彼からの手紙を読んで、彼なりに分析した結果を綴って
  もらえたことで、私たちとしては、これ以上はもういいのではないかと考えて
  いました。

   しかし、今回の手記出版は、そのような私たちの思いを踏みにじるものでした。
  結局、文字だけの謝罪であり、遺族に対して悪いことをしたという気持ちが無い
  ことが、今回の件で良く理解できました。

   もし、少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるなら、今すぐに
  出版を中止し、本を回収して欲しいと思っています。


          平成27年6月10日         ○○○○


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・しかし、こうした遺族のコメントがメディアで伝えられたにも関わらず、

  元少年Aの行動はむしろ加速していった。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  今年2015年8月30日
 ◆元少年A自ら「HP開設」

   タイトル
        「 存在の
          耐えられない
          透明さ    」


  2015年6月11日、少年A初の自叙伝『絶歌』(太田出版・刊)を上梓しました。

  -

  書き綴りました。

  事件から18年。『冷酷非情なモンスター』の仮面の下に隠された-

  「少年Aについて知りたければ、この一冊を読めば事足りる」
  そう言っても差支えないほどの、究極の「少年A本」です。

  一人でも多くの方に手に取っていただければ幸いです。


 ・「ギャラリー」と名付けられたページには自身が制作したという「イラスト」と
  中にはこんな「写真」まで載せられていた。

  本人か定かではないが、あまりに“異様な姿”。

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  今年2015年10月12日~
 ◆さらに「有料メールマガジン」配信開始


 ・月額800円の有料サービスだった。


  元少年Aのよりディープに、魂の触角と触角が絡み合うようなやり取りができるよう
  新たに別な場所を設けることにしました。


 ・その内容は、元少年Aの“Q & 少年A”

   「#003 ギャラリー見ました」

   「#004 ご著書「絶歌」と公式サイトを拝読して

    ご著書の出版に関しましては、様々な意見があります。
    出版に関しては、私も問題を感じざるを得ません。」


  一般の人から送られてきたメールに、元少年Aが答えるというもの。


 ・現在、この「有料メールマガジン」は運営会社により閉鎖されている。

blog.livedoor.jp

l

 

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┣■元少年Aとメールのやり取りをした


 ◇渋井哲也 フリーライター
  最初はですね、反応が全くなかったんですけども、まあ1ヵ月以上経った時に
  ですね、エ~、返信がありまして・・・


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  渋井哲也

  メールありがとうございます。

  FC2プロマガの配信を開始しました。
  タイトルは、
  『元少年Aの“Q & 少年A”』
  です。
  渋井さんの質問にも答えています。
  興味がございましたらこちらへどうぞ↓

  元少年


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◇杉浦隆幸 ネットエージェント ※ネットセキュリティーの専門家
  発信元の分析を依頼すると・・・


  これ以上追跡ができません!

  追跡されることに関しては“かなり警戒心を持っている”ということが
  分かりますね。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◆元少年Aは発信元が特定されない、特殊なソフトを使っていた。


 ・一方で自分を公開し、一方で自分を頑なに隠し通す。


   彼(元少年A)に何が起きているのか ??

   更生の「その後」に問題はないのか?

 

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┣■独自追跡・・・ 元少年Aの姿を追った


 ◆4ヵ月に及ぶ取材で判った元少年Aの暮らしぶり


 ・関係者など徹底的に取材した結果、辿り着いたのは

  元少年Aが暮らした街。

  ある地方都市の住宅街に今年2015年5月まで住んでいた自宅アパートがあった。


 ・その周辺から得た様々な証言から見えてきた、元少年Aの知られざる姿

 

  <取材メモ>より
  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
   1K 家賃 約3万円      単身者扱い
    不動産経由        駅まで バス?

       車はなし  30才前くらい→自転車?バイク?

   ことし 5月まで入居      イマドキ?
   2015年           普通の若者   保証人あり


    仕事してる 無職ではない   トイレットペーパー
  出身不明     工場かな?    ティッシュ    まとめ買い
             店?         しっかりしている

   変わった様子なし         “この子しっかりしてるな”
  会社勤めで普通の生活


   朝出て夜帰る  不規則なときもあり   一人暮らし
                        引っ越しも一人

   「風邪ひくよ」      素直な感じ
       気をつけます」    受け答えしっかり

     真面目で とても いい子 だった」

    好印象  優しい子
     洗濯も自分が           お金 事足り

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
   休日に訪ねてくる人
   同僚か、 男        同い年くらいの男
                 3人くらい  車で遊びたい
                 楽しそうに笑っていた
                    友人か
   誘われて遊びに行って    何回か見たことある
   その日のうちに帰ってくる
   “まじめ”
      大きい会社だったのかも

       家賃も遅れず
   やせ型 170cmくらい
   異変は入居何年か後  仕事行かなくなった
   引きこもりか 外に出ない
                 あまり人も訪ねてこない

   夜も電気つけてた
     昼は寝てる感じ
   昼夜逆転
        仕事辞めたか   道で会ったとき

   2年くらい引きこもり    「ちゃんと食べてる?」

    20代 正月頃から    「食べてますが
                  3食は食べてません
     ガリガリだった

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


 1.単身で荷物は多くなかった。

  ・6畳一間のアパートの一室に彼(元少年A)は
   2008年頃、入居。
   運送業者を伴っての引っ越しだった。


 2.日常生活では、

  ・両手に抱えたトイレットペーパーなどの日用品を(まとめ買いするなど)
   几帳面に買い揃えていたという。

  ・ベランダには週1回程のペースで洗濯

  ・髪が伸びるとこまめに散髪に行くなど


   身なりは整えられていたという。


 3.会社勤めで普通の生活をしていた

  ・毎朝、会社へはバイクで出勤。

   雨の日も合羽を着てバイクに跨がった。

  ・仕事は休まず、真面目に通っていたという。


   ◇近所の住人(大家?)女性    ◇元少年
    風邪ひくよ!           はい、気をつけます。


 4.自宅周辺で聞かれた元少年Aの印象は-

  ・「真面目でとってもいい子だった」「この子しっかりしてるな」


 5.休日になれば、元少年Aを訪ねてくる人も

  ・友人らしき男性たち 共に車で出掛けたという。「楽しそうに笑っていた」

  ・訪ねてくるのは友人だけではなかった。

   時折目撃されていたのは、50代ぐらいの女性。
   証言によると、元少年Aは周囲に「母」だと説明している。

   しかし、手記『絶歌』では

       「ひとりで生きて行く」。そう決意し安全な籠を飛び出して十年。

       少年院を出た後、一度も「母と会った」という記述はない・・・


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ・真面目で普通の生活をしていたという、元少年A。

  だが突如、ある変化が訪れる。


  2012年冬
 ・突然の退職

  手記『絶歌』では、
                         ※建築?
        「二〇一二年冬。僕は三年三か月勤めた会社に辞表を出した。」

  という記述がある。


  番組取材でも、その当時仕事を辞めたという証言を得た。


 ・さらにそれ以来、

  家の外へはほとんど姿を見せず、部屋にこもるようになったという。

  「夜遅くまで部屋の明かりはついていた。」


  何をしていたのか? 取材によるとその頃アパートにインターネット回線を引き
  ネットを使えるようにしていたという。


 ・引きこもっていた生活は今年2015年に入っても続き、見た目にも異変が !?


   ◇近所の住人(大家?)女性    ◇元少年
     !? あなたちゃんと食べてる?   食べてます。
                     でも、3食は食べてません。

  「急にやせた」「ガリガリだった」


  この『絶歌』を出版する数ヵ月前、元少年Aの生活は劇的に変わっていた。

  果たして、彼に何があったのか-

 


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┣■元少年Aが雑誌社・新聞社など4社に送った手紙


 ◆『絶歌』とは別に元少年Aが心境を語った文章


 【週刊文春】編集部
  ◇担当者             ◇ディレクター
   こちらが「現物」となります。   ※封筒を受け取り、目前で確認する
   ハイ。              「編集部様」ということで?


 ・茶封筒の裏には「元少年A」と別紙に書いて貼り付けたあった。


  今年2015年8月末
 ・雑誌社・新聞社など4社に「手紙」が送られた来た。


  「元少年Aです。
   ご存知の通り、僕は2015年6月11日、太田出版より手記『絶歌』を上梓しました。


  そう書き出された20枚に及ぶ手紙には、『絶歌』出版までの経緯が綴られていた。
  そこに書かれていたのは、

  「事の始まりは2012年冬。僕はダンボール2箱分の缶詰を買い込み、
    カーテンを閉め切った穴蔵のような狭いアパートの一室に籠城し、


  さらに“意外な人物”の名前

  「ドラマティックな逃亡劇の果てに逮捕された市橋達也の手記
                    私はすぐさま購読しました。

   彼の姿は、私の目にはとても美しく、セクシーに映りました。

   同じように罪を犯した自分がこのようなことを口にするのは
   到底許されることではありませんが、

   私は彼を、心底「羨ましい」と思ってしまいました。」


  そして、こんな胸の内が明かされた。

  「私はずっと、異端であることを恥じ、異端であることを認められず、
           異端であることをひた隠しに隠して生きてきました。

   したり顔の見も知らぬ赤の他人に様々なかたちで蹂躙され、
   搾取されてきた自らの物語を、

   自らの言葉で奪い返さないことには、
   私は前にも後ろにも斜めにも
   一歩も動き出すことができないのです。


 ・出版直前に元少年Aに起きていた異変と、抱えていた“心の揺らぎ”。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  <『絶歌』とは別に心境を語った文章>


    私はずっと異端であることを恥じ、異端であることを認められず、
   異端であることをひた隠しに隠して生きてきました。
   力を持たぬ異端はこの社会の中では“害虫”でしかないことを嫌というほど
   見せつけられてきたからです。自分と同じ側にいる無力な異端者が、
   ピカピカに磨き上げられたマジョリティたちの靴に音もなく踏み潰されていく
   光景を何度となく眼にしてきました。
   声にならない叫び声をあげながら、ずっと自分を蔑み、嘲り、排除しつづけた
   世界に、かすり傷のひとつもづけられずに踏み潰されていた無数の異端者たちを
   見てきました。

    私は何もできず、次は自分の番かもしれないと震えながら、排除されぬよう、
   踏み潰されぬように、この「社会」という巨大な虫籠で飼ってもらえるように、
   吐き気をこらえながら皆が美味しいと言うものを美味しいと言い、
   皆が美しいと言うものを美しいと言い、ゴキブリのくせにカブト虫の角をかぶって
   みたり、ナメクジのくせに蝶の羽根を羽織ってみたり、そんな、似合いもしない
   のにアニメのキャラクターに扮する哀れなコスプレイヤーのような自分が、
   たまらなく滑稽で、惨めで、耐えられませんでした。
   異端者としての私のプライドは、ズタズタに引き裂かれていました。

    異端の本性を必死に押し殺し、共同体に溶けこめるように、普通の人間になれる
   ように、死に物狂いで努力してきました。
   異端でありながら共同体に属するという“屈辱”が、自分に課せられた罰なのだと
   言い聞かせながら。

    あなたが本の中で繰り返し述べていた「百匹の羊から滑り落ちる一匹の羊」の
   喩えが、ずっと私の脳内でリフレインしています。

 

 

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■出版直前の“元少年A”に異変


 ◆更生に携わった医療少年院の元医院長は・・・


  ◇杉本研士 元関東医療少年院 院長

   “追い詰められたんだ”と思います。

   まともな生活を、やっているというのはもう疲れちゃって、
   それでイチかバチか・・・

   おかしいところは、ちょっと自分でも気づいているんだけれど、
   合理的な判断を失って、“攻撃がまともに出ちゃった”と。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.更生の結果としは、今こういう状態を振り返るとどう思いますか?

 A.
  ◇杉本研士 元関東医療少年院 院長

   ・・・ はい。・・・ 完全なことできなくて申し訳なかったと思っています。

   完全な子育てがないように、完全な育て直しもない。

   孤独で不安定だから、誰かがそこを支えなきゃいけないかなと思っているんです
   けどね。(悲声)

 

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗■スタジオにて


 ◇宮根誠司 MC
  コレ、杉本さんが仰る“攻撃性”とは、それがそのまま犯罪に結びつくという意味
  ではないんですが、大変ショックだったのは中江さんね、『手記』を書くという
  最悪のシナリオが現実になってしまったということですよね。


 ◇中江有里 女優・脚本家・作家
  まぁそういうことを(悲声)、最悪のことを考えられていたということを、今回初めて
  知りましたけれども、そのまあ少年Aがそこにね・出版社に出したという『手紙』に
  「他人に語られてきたも物語を自分で語らなければ」というような、そういう思いが
  あったのかという、ウン、なんかショックを受けています。

  ただなんか私もねぇ、いいと言うのは基本的には「罰を与える」というよりも
  「更生するための施設」ですから、まあその「更生が巧くいかなかった」っていう
  言葉、非常に重いですね。

 

  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 Q.元少年Aは更生したのか?

 A.
   <元少年Aに組まれた更生プログラム>

    1.「贖罪意識」を養う。
    2.「生命を尊重」する心を育てる。
    3.「社会復帰」のための適応力をつける。


   2004年
  ・元少年A(当時21歳) 【関東医療少年院】を仮退院

   「精神障害は認められず、贖罪の意識も出てきた。」

   翌年2005年
  ・「社会復帰」へ

 

  ◇宮根誠司 MC
   だからその完全なるね、「更生プログラム」はない「子育て」と同じだって
   仰いました。ただ竹田さんね、「贖罪意識」も出てきたから「社会復帰」。
   この出てきたっていうことが、「贖罪意識」がズッーと続くのかどうかって
   その人によって違いますよね?


  ◇竹田圭吾 ジャーナリスト
   まさにそうだと思いますね。あの、本当に更生するっていう意味をどういう風に
   定義するかっていう問題があると思うんですよね。

   例えばその、我々だって何か悪いことをしても、本当に反省をしてるかどうかって
   まあかなり確率としては低いと思うんですよ。『薬物依存症』なんかの場合でも、
   実際に再犯率あるいは再乱用率っていうのは5割前後になってますし、

   それを考えると、自分の気持ちの中で揺れたり、実際に本当に贖罪の意識を持つ時
   もあれば、もうやっぱりあの社会との繋がりを取り戻したがために異常行動に出る
   という“揺れ”はあると思うんです。その揺れがまさに『絶歌』という本の中に
   書いてあるんですよね。

   だからあの、
   出版の自由を考えると『絶歌』の刊行というのは社会として受け入れるべきだと
   思うんですが、本当の最悪のシナリオは『絶歌』を出したことじゃなくて、
   その後に彼が色々その狂気性みたいなものを無理強いしてマーケティングに使おう
   としていることなんですね。それはまた違う形である程度の社会罰みたいなものを
   与えられないとおかしいと僕は思いますね。


  ◇宮根誠司 MC
   「贖罪意識」って言いますけど、僕が思うのはね、
   じゃあ「ご遺族のことを考えたのか」と。

   本を出版する時に、さらにHPを立ち上げた時に。

   じゃあその時に「贖罪の意識」っていうのは付いているのかっていうのは
   甚だ疑問で、

   もう一つは、大人になっているのに「少年Aでいいのか」ってところの疑問が
   やはり竹田さん、どうしても拭えない、コレはッ!


  ◇竹田圭吾 ジャーナリスト
   それはだから同じ風に思いますよ。匿名で・顔も出さずに『メルマガ』を出す?
   そういう風に走ること自体は、もう『絶歌』を出すとは別の問題・悪いことだと
   思いますね。


  ◇宮根誠司 MC
   だから「更生プログラム」で立ち直る人もいれば、こういう人みたいに
   一生誰かが近くにいないといけない人も僕はいるんじゃないかなという風に思って
   しまいます。皆さん、どういう風にお考えでしょうか?

 

 


◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・悩んだ挙げ句、またメモしてしまった。同番組で放映された反響は大きかったようで
  当ブログでのアクセスでも暫くの間、上位を占めていました。専門家に関しては
  実名をそのまま挙げさせて頂きましたが、揚げ足を取るつもりはなく、この問題は
  日本の少年犯罪の今後の成り行きを定める大きな転換点に間違いなくなるでしょう。

┣・そういう意味では元少年Aの思惑にまんまの乗せられてしまった感は否めませんが
  実際のところ、そんな余裕は無いんだろうと思われます。誰かに囲われているんだと
  しても、そこは居心地の良い場所では決してないだろうし・・・


┣・ネット検索するとボロボロと出てきますし、今回の放送内容と見比べるとどのような
  心境に彼が今陥っているのかが、なんとなくですが想像できますね。

┣・「昔は俺、不良・悪かったんだよなぁ」という男なら誰でも一度は口にしたことが
  あるような“悪さ自慢”。この元少年Aの心情も今回の放送を見る限りでは実際には
  そんなところなのではないでしょうか。世間の目からビクビクしながら、また普通の
  生活・お勤めでは決して豊かな生活(金持ちなど)に成ることはできない。

 

┣・そんなリアルな今後に不安を抱いていた時に、市橋達也の逃走劇が大々的に取り上げ
  られた。簡単には捕まらなかった。女装に扮したりと【警察】をおちょくったりも
  している。そして逮捕時には「カッコイイ」と犯罪者であるにも関わらず、非常識な
  声まで拾い上げ報じてしまったメディア・それを見て「俺だって」と思った元少年

┣・専門家が指摘するように“やけのやんぱち”。またそれは犯罪を犯した者のみならず

  一般の我々でも起こしてしまいそうな類いの“プッツン”話なのだろうと私は思う。

┣・元少年Aの眼に触れれば「違う」と怒られそうだが、それ以上にご遺族やまた
  世間一般が怒っていることを再度認識して欲しい。未成年ということで日本国憲法
  定め通りに1度チャンスを与えた。そういう人生再チャレンジの機会を、元少年Aの
  行動は失わせようとしていることを。所詮この日本という国は一度でも失敗したら
  やり直しができないのでしょうかね。(悲)ね、いろんな広い意味で。


  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┗・「昼夜逆転」「引きこもり」などぶっちゃけ現在無職でブログや本ばかり読んでいる
  私も全く同じ状況下にあり、正直「こりゃマズイなぁ」と思いました。先日管理人に
  「仕事決まった?」と突然聞かれて「いや、まだです」と正直に答えたものの、結構
  気まずい雰囲気だったもので。(^^ゞ 仕事をしてりゃ別にいいってわけでもないと
  思うんですけどね。ブラック企業に勤めているよりは、引きこもりの方が・・・

  こんなちっぽけな私でも世間は目を光らせています。決して侮れません。(^^;;

  いや、今の自分はせっかくなので溜め込んだ本を読んだり、TVを満喫しているって
  だけなんですよ! 実際普通に働いていた方が生活が楽だったりするんですからッ!
  結構労力要してるんですよ、この長文メモ・文字起こし作業は。(苦笑)