国交の無い日朝間で・・・ 日本の大学生たちが北朝鮮へ
2015/09/22(火)<国交の無い日朝間で・・・ 日本の大学生たちが北朝鮮へ>
【NEWS23】 http://www.tbs.co.jp/news23/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓ <国交の無い日朝間で・・・ 日本の大学生たちが北朝鮮へ>
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北朝鮮は“反発”
┣■国連で拉致“早期解決”訴え
2015年9月21日
スイス・ジュネーブ
【国連人権理事会】
◇飯塚耕一郎さん(38) 田口八重子さんの長男
私は1歳という時期に、拉致という行為によって大切な母親との絆を引き裂かれ
今もその状態が続いているのです。
・パネリストとして出席。「母親が拉致されて37年が経つ」と訴えた。
◇北朝鮮政府代表
他国のことに干渉するな。
・パネルディスカッション開催そのものに反発。
「北朝鮮の体制崩壊を狙ったものだ」と言うに留まった。
◇横田拓也さん(47) 横田めぐみさんの弟
私達は負けるわけにはいきません。
・国連内で開催のNGOの行事に出席し、
「北朝鮮に対する国際的な圧力を強める」よう訴えた。
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◆拉致問題に行き詰まりが見られる中、日本の大学生達が北朝鮮を訪問
・国交の無い日朝間だがNGOなどの働きかけによって大学生同士の交流が実現。
日本の学生達は北朝鮮の地で何を感じたのだろうか・・・
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┣■日本の大学生達が【北朝鮮】に・・・
先月2015年8月10日
【東京都内】
出発は10日後に迫っていた。都内の大学へ通う7人。知りたいことが沢山あった。
「指導者についてどう思うか」。彼らが目指すのは【北朝鮮】だ。
◇旭玲央さん(20) 学習院大学
(日本に)あまりいい印象を持ってないと聞いてたんですけど、
まぁそのぉどこに対してか・・・
・情報がほとんど無い【北朝鮮】を「自分の目で見たい」という思いがある。
今回訪朝する7人の目に【北朝鮮】はどう映るのであろうか。
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┣<交流1日目> 緊張の中・・・
先月2015年8月22日
【北朝鮮・平壌】
今年2015年7月にOPENしたばかりの新しい国際ターミナル。※『新千歳空港』っぽく
以前のターミナルの横に拡張したもの。 私の目には見受けられた
これまで掲げられていた金日成の大きな肖像画は無くなっていた。
◇新谷佑也さん 専修大学 ◇リュ・ジョンリョンさん
佑也といいます。*握手を求めお互い リュ・ジョンリョンと申します。
ガッチリと握手!* 日本語は大体3年習っていますが・・・
・出迎えたのは【平壌外国語大学】で日本語を専攻する学生達。
※女生徒はチマチョゴリ姿だった。大人っぽい。
日本の大学生達は彼らと3日間交流する。
・こうした『日朝大学生交流』は、日本と朝鮮半島との交流を奨めるNGOなどの
長年の働きかけで始まり、今年2015年で4回目となる。
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◆しかしこの直前、
先月2015年8月21日
【朝鮮中央テレビ】
前線地帯に「準戦時状態」を宣布する。
北朝鮮と韓国との軍事境界線近くで韓国軍兵士2人が地雷により負傷したことを
きっかけに、南北の「軍事的緊張」が高まっていた。
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先月2015年8月23日
【北朝鮮・平壌】
※中心部近くの広場。日中にも関わらず人影が極めて少ない。元々?
現在の南北の状況に、平壌の人々の間に非常に緊張が広がっていたという。
こうした緊張の中で今年2015年の『日朝大学生交流』は始まった。
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【平壌外国語大学】
約2000人が通う5年制の大学。その内40人余りが日本語を学ぶ。
※白地のYシャツに赤いネクタイ。成績優秀な私立高校みたいな雰囲気。
◇平壌外国語大学の男子学生
・ ・
「事故る」のように「る」を付けて動詞化するという方法は、
昔から行われている方法です。 ※日本語ペラペラ(驚)
・日朝関係の悪化で、日本語を活かせる仕事は減り、かつては100人以上いた
日本語専攻の学生数も、今は40人余りに減少。皆日本人に会うのは初めてだった。
・授業の見学が終わり、交流が始まった。 ※婚活合コンみたいな形式。日本の学生が
長テーブルに居る北朝鮮学生に挨拶しに
グルグルと回っていた。
◇旭玲央さん(20) 学習院大学
なんで日本語を学ぼうと思ったんですか?
◇平壌外国語大学の女子学生
(祖父から植民地時代の)朝鮮人民の苦しみについて話を聞いてきました。
それで「日本は一体どういう国なのか」それを詳しく知るために、勉強を
始めました。 ※つかえることなく、とても流暢な日本語で答えていた。
・一方、別の懇談の席では
◇チョウ・ギョンアさん(23) 平壌外国語大学4年の女子学生
名前、漢字書きたいですけど。(笑) ※日本の女学生の名前を覚えたいと、名札を
見せてくれるよう笑顔でお願いしていた
日本は近くて遠い国だと思いましてぇ。(苦笑) ※笑顔がとても可愛い。
ハイ。それで、なんかぁ、もっと近く・親しくなりたくて
日本語を勉強しています。 ※ナチュラルメイクだった。
・自己紹介や趣味。好きな食べ物などについて代わる代わる何人もの学生達と話した。
交流1日目は2時間程で終了した。 ※大学の玄関先で記念撮影する一行。
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┣<交流2日目> “70年談話”“歴史問題”も
◆朝、南北の軍事的緊張について一報が入った。
◇筒井由紀子さん 日朝大学生交流 事務局
(北朝鮮は)「準戦時体制を解除」する。
(韓国は)スピーカーによる宣伝活動を解除・止める。
・「良かった」と安心する日本の大学生達。女学生は思わず拍手をしていた。
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◆バスに乗って移動する中、こんな光景が-
◇旭玲央さん(20) 学習院大学 ◇平壌外国語大学の男子学生
練習しているんですか? あぁ・・・ はい。
10月10日に来たら素晴らしい。
2015年10月10日の『朝鮮労働党創立70年記念』に向け、人文字などを練習が
行われていた。 ※広場を長い人の行列が幾十にも並ぶ。上は白、下は黒の服装。
頭には赤白帽を被っている。帽子の色で行動規律を取るのかな?
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◆中心部から20分余り。 ※対向車線も全く引かれていないだだっ広い舗装道路。
歴施設のレプリカなどを 田舎道によくある、修繕されずあちこち凹んでいる。
展示している施設を 車は前方にバスが1台見えるだけ。市民は道の両脇を
訪れた。 自転車で各自慌てることもなく漕いでいた。
◇チョウ・ギョンアさん(23) 平壌外国語大学4年の女子学生
安倍首相の発言は。安倍首相の発言について(苦笑・別の女学生も同時に訊くので)
(70年)談話について、どう思いますか? *笑顔*
◇長尾碧さん 国際基督教大学
もっと違うことを言うべきだったんじゃないかなと思いますね。。。
Q.なぜ70年談話について訊いたのか?
A.
◇チョウ・ギョンアさん(23) 平壌外国語大学4年の女子学生
国家的にそれ(謝罪)もしないで「仲良くしよう」というものが
ちょっと理解できない部分、と思ってます。
私達は「新しい世代」ですね。それで「新しい世代」の考え方がどうなのかなと
思って。*ニコニコ*
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◆一方で男子学生達も『歴史問題』について話し合っていた。
◇新谷佑也さん 専修大学 ◇平壌外国語大学の男子学生
「謙虚」に関わり続けることで、 はい。
将来仲良くなれるんじゃないかなと
思っているんですよ。 はい。。。 ※まだ日本語が苦手の様子
ハイ。 我が人民は、日本人民(国民)よりも
*頷き、聞く姿勢を示す* 日本政府に対する態度(印象)がやっぱり
ん、あぁ、そうですか。 悪いですね。
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◆この『日朝大学生交流』には北朝鮮当局の同行者はいたが
話す内容は全て「自由」だった。
◇平壌外国語大学の女子学生 ※彼女一人、チマチョゴリ姿を通していた。リーダー?
辛いの嫌いですか?
・初めて共にする食事。それぞれ交互に座り、会話も弾んだ。
スポーツセンターで一緒に汗も流した。 ※トレーニング設備はそれなりにあった。
(卓球などする)
ほぼ一日、行動を共にし交流2日目は終わった。 ※チマチョゴリ姿の女学生が
青いスーツ姿で卓球してた(笑)
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◆ホテルのロビーにて
◇旭玲央さん(20) 学習院大学
平壌の学生達にメッセージを書いていた。
心にグッときたのはギョンアさん。
・この日、交流2日目の帰りに彼女からこんな話をされたという。
ギョンアさんのおじいさんとその兄弟の方達が
「(植民地時代)日本人によって殺された」っていうことを聞いた時に、
ちょっと言葉が出てこなかったです。 *戸惑いの表情*
なんかその話を出すまでにちょっとアッチも(ギョンアさんも)戸惑っていたって
いう印象を受けて、自分と話したことで少しでもそういう(反日)感情がなくなって
くれたんじゃないかっていう風に思いますね。
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┣■<交流最終日> 「言葉が出なかった」涙のワケは
◆平壌郊外の山
◇旭玲央さん(20) 学習院大学
・1時間かけて登った。 着いたぁ。やっと着いたぁ。(苦笑)
・山頂の見晴台において『日朝の学生交流をより深めるために』などのテーマで、
約2時間、議論を交わした。
※日本の学生をバラけさせて各グループを作り、地ベタにお互いに座り込み
白い大きな紙の上に意見を書いた付箋を貼って議論をまとめていたようだ。
そして各グループ毎に発表。
『日朝の学生交流をより深めるために』
◇旭玲央さん(20) 学習院大学
共通性を作るということで、作ったら信頼も生まれて、お互いの主張を受け入れる
「広い心」ができると思います。
◇チョウ・ギョンアさん(23) 平壌外国語大学4年の女子学生
お互いに文化・習慣・歴史をよく知ることとか、身近な話をする。
つまり生活、生活の、自分の個人的な生活のことまで話すということです。*笑顔*
Q.今回の交流を経て、日本人についてどう思っていますか?
A.
◇チョウ・ギョンアさん(23) 平壌外国語大学4年の女子学生
日本人について、ちょっと個人的に悪い感情を持ってました。
積極的で平和を求めて志向するその人々も日本人にはいるなぁと思って、
いい感情を持つようになりました。
・下山時には日朝の女学生同士、仲良く手を繋いで歩くシーンも。
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◆そして帰りのバスの中で・・・
・日朝の大学生達がそれぞれスピーチを行った
◇小林晴美さん 国際基督教大学
*感極まる* また会いたい時に、みんなに会えたらぁ「どんなにいいだろうな」
って思います。(涙) 口元を手で覆う。
◇平壌外国語大学の男子学生
(大学生が)このように交流できて、いろいろ活動しながら
日朝関係の基礎を、ウン、整えていけば、いつかは日朝関係が、ウン、
改善できるだろうと。 ※彼はまだ日本語がそれほど流暢に話せていなかった
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・3日間に渡る交流が終わった。
※女子同士ってすぐに仲良くなるね。
色紙の交換や、お互いに抱擁して最後のお別れも人前で平気でやっちゃうし。(笑)
◇チョウ・ギョンアさん(23) 平壌外国語大学4年の女子学生
泣いちゃダメよ。いい顔で。*笑顔*
◇旭玲央さん(20) 学習院大学
*グスン* ※男の方がこういうシーンにはからきし弱い。(^^ゞ
二人仲良く記念撮影。 カメラの奥では日本の女子学生がやはり涙していた。
「はい、チーズ」
◇旭玲央さん(20) 学習院大学
言葉では「また会おう」って言っていたんですけど(涙)、それは多分
「一生会えないんだろうな」っていう気持ちも心にはあって・・・
今回の交流を通して、その「人と人とは繋がれてる」ってことが分かったんで
日朝の関係が良くなるように自分がちょっとでも力になれればなっていう風に
思いました。
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┗■スタジオにて
◇膳場貴子 MC
最後に話してくれていた旭さんですけど、今回の経験を特に「同世代に伝えたい」と
考えていて、あの大学などで報告会を企画しているんだそうです。
やっぱりあの実際に「顔が見える交流」。【北朝鮮】とはなかなかそういう交流を
持つ機会自体少ないわけですけれども、そうした交流って本当に大事ですよね。
◇岸井成格 アンカー
そうですね。ただ一方でね!『拉致問題』で政府間同士が膠着状態に陥っちゃってる
わけですよね。これまで「対話と圧力」でやってきたんですけど今「圧力」に傾いて
いて解決の糸口が掴めてないって状況です。
また【北朝鮮】自身もね、未だに『核ミサイル問題』などで孤立化が進んでいるん
ですよねぇ。
「国レベル」での交渉が停滞している時だからこそ、
こうした「民間の草の根レベルでの交流」っていうのも非常に意味が出てくるという
ことだろうと思いますけどね。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・とてもいい話だった。ちょっと感動した。こうした交流を持とうと努力をしている
NGO団体には敬意を表したい。外相は各国女性限定というルールを設ければ案外
早く話もまとまるのではないかと想ってしまった。まぁ逆に一旦嫌いになるともう
修復は不可能なのかもしれませんけど。(苦笑)
┣・経済的には【北朝鮮】はまだ貧しい国かもしれないけれど、国交を結んでいる国は
割と多く、今回の大学生の高い教育水準を垣間見ると将来はそんなに悲観すること
ないのかもしれません。グローバル化が進んだ現代、【中国】のようにアッという
間に生活水準は向上しますからね。その成長度は「教育水準の高さ」だと言える。
┣・資源ばかり掘削され続けるアフリカなどの国々が大きな進展を見せず「環境破壊」
ばかり取り沙汰されてしまっているのが良い例だろう。その原因に我々の先進国が
深く関わっているわけだけれども・・・
┗・日朝間お互いの主張を受け入れるにはまず、こちらも【朝鮮語】を学ばなければ
なりません。日本の大学生達はそのことまで今回の交流で気付いたでしょうか?
自分に合わせてもらうのではなく、相手に合わせてこそ真の交流・友情は芽生え
ます。言葉がどうしても苦手だというのであれば万国共通の「ジェスチャー」を
マスターすることですね。私は築地や銀座などで、日本語&ジェスチャーだけで
よく外国人観光客の道案内をしたものです。「アリガトウゴザイマス」と笑顔で
挨拶してくれたロシアの若い男性の笑顔は爽やかだったなぁ。*ポッ*?(笑)