首都圏へ送電能力2倍 東北から越境販売 後押し
2015/08/18(火)<首都圏へ送電能力2倍 東北から越境販売 後押し>
【Newsモーニングサテライト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏┓日経朝特急 <首都圏へ送電能力2倍 東北から越境販売 後押し>
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣■首都圏へ送電能力2倍
◆東北から越境販売 後押し
・【経済産業省】は東北地方から首都圏向けの送電能力を倍増させる方針。
【東北電力】と【東京電力】を結ぶ送電線の能力を高め、東電管内で消費
される電力需要の5分の1程度を送れるようにする。
・東北地方では発電設備の大幅な増強が見込まれるが、首都圏への送電容量
が不足している。そのボトルネックを解消して主要消費地の首都圏に電力
を送りやすくする。
<電力会社間を結ぶ『連系線』の増強計画が相次いでいる>
【北海道電力】
┃ 北本連携設備
┃ 60万kw→90万kw(2019年まで)
【東北電力】
相馬双葉幹線 | ┃ 東北-東京間に連系線新設 東京向け
| ┃ 500万kw→1120万kw(時期未定)
【東京電力】
┃ 東京中部間連系線
┃ 120万kw→300万kw(2020年代後半)
【中部電力】───┐
| |
| 【北陸電力】
| |
【関西電力】───┘
| ───┐
| |
| 【四国電力】
| |
【中国電力】───┘
|
|
【九州電力】
【沖縄電力】
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◆料金抑制に期待
・『電力の自由化』(2016年電気小売り全面自由化)で地域を跨ぐ電力の販売が
広がる中、市場競争を後押しし、一般家庭などの料金抑制に繋げる。
・東北では。
【関西電力】の子会社・関電エネルギーソリューションと丸紅の連合や
石油資源開発などが首都圏向けに電力を売るため、火力発電所を建設する
計画を立てている。(計画だけで500万kw以上挙がっている。)
・しかし、
東北から首都圏に電気を送るには電力会社同士が電気をやり取りする『連系線』
と呼ばれる送電線の容量が不足。今ある『相馬双葉幹線』では今後5年ほどで
空き容量がゼロになる見通し。そこで新たな『連系線』を新設していく。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・【週刊東洋経済】だったかな、『電力の自由化』の勢力図を掲載していたはず。
そのための幹線『連系線』を国家プロジェクトとして新設しなければならない
というお話。
┣・※wikipedia『商用電源周波数』より抜粋
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%86%E7%94%A8%E9%9B%BB%E6%BA%90%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0
<50Hzと60Hzの“境界線”>
『糸魚川静岡構造線』にほぼ沿って東側が50Hz、西側が60Hzである。
50Hz:北海道電力、東北電力、東京電力
60Hz:中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力
<なぜ東西で周波数が異なるのか?>
明治時代に海外での議論『電流戦争』に触発されて起こった、
東京電燈と大阪電燈との間の「直流・交流」論争がきっかけ。
結局「交流」の優位性の高まりに応じて直流だった東京電燈が交流送電に切替る。
東京電燈:50Hz仕様のドイツ ・AEG製発電機
大阪電燈:60Hz仕様のアメリカ・ GE製発電機
この両社を中心に、次第に各地の電力供給が集約されていった結果、
東西の周波数の違いが形成されてしまう。
なお、第二次世界大戦直後、復興にあわせて「商用電源周波数を統一しよう」
という構想もあるにはあったが、一方あるいは両方の地域の発電機を総て交換
しなければならないため、双方が譲れず現在に至っている。
そして2011年3月11日【東日本大震災】で、首都圏は“電力不足パニック”に
陥り、「時間割停電」を主に東京23区外の地域で行われた。都心中心部ほど
優遇されるという実態がこの時に明らかにされる。(苦笑)
┗・まぁ一応、お勉強がてら「基礎知識」として頭に叩き込んでおきましょう。
四十過ぎたオッサンもこの歳になるまで周波数など強く意識したことはなかった。
海外移住しなければ関係ない、日本国内は全て一緒だと勝手に思い込んでました。
己の身近な地域での危機管理くらい、各自でシッカリと押さえておくべきですね。