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限界寸前 !? “環境汚染大国”揺れる中国

2015/06/16(火)<限界寸前 !? “環境汚染大国”揺れる中国>
【みんなのニュース】 http://www.fujitv.co.jp/minnanonews/index.html

www.fujitv.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓リアル <限界寸前 !? “環境汚染大国”揺れる中国>
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┣■大気汚染ここまで・・・ “日常化する”異様な光景

 中国の首都
 【北京】
  政治の中心地であり、人口2100万人超。オリンピックも開催された
  世界有数の大都市。


 ◆しかしそんな大都市でありながら、“異様な”写真が撮影される。

  「深い雲の上にビルがそびえ建っている」ように写る。

  【遼寧省瀋陽市】などでも撮影されている。


 ・これこそが中国各地を襲う、深刻な“大気汚染”の現状。

  日によって“真っ白”に染まり、人々の生活が脅かされている。

  その光景はまさに世紀末。事実、専門家達の間では“核の冬に匹敵”とまで
  言われているという。


 ◇北京の企業に就職した中国人女性
  北京以外のところで仕事を見つけたかったんです。
  この大気汚染から少しでも離れたかったのに・・・


  2014年10月
 『北京マラソン』
  ここでも世界中から集まったランナーが“マスクを付けて走る”という
  異様な姿に驚かされた。

 

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┣■「砂に呑み込まれる街」「北京の近くに広がる砂漠」


 ◆中国の動画サイトより
  「これはヤバイ!」 迫り来る、茶色い煙のようなものが襲いかかってくる

  ※【甘粛省山丹県】【青海省ゴルムド市】【内モンゴル自治区】などで撮影


 『砂塵暴』
  中国北西部の砂漠で発生する強力な砂嵐。
  激しい音とともに舞上げられた砂が、分厚い壁のようになって襲いかかる。
  この砂嵐の中に入っていった車は、視界不良のためその場に留まるしかない。


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  2014年4月
 【甘粛省酒泉市】
  街全体が『砂塵暴』に呑み込まれ、激しい強風と舞い飛ぶ砂で視界がほとんど
  なくなっていた。


 ・これが風に流されれば『黄砂』となって数千キロ離れた【北京】、さらには
  日本までにも到達する。


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 【河北省】
 ・北京から約70km。車で2時間ほど走ると塗装道路も途絶え、道路上には
  細かい砂が目立ち始めている。さらに先を進むと“巨大な砂漠”が姿を現す。

 ・中国北西部で起こる砂塵暴がこの砂を運んできたという。“天から降ってきた砂漠”
  【天漠】とこの地は呼ばれている。

  日本でいうと、東京のお台場から小田原までの距離に巨大な砂漠が出来ている
  ことになる。


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 ◆こうした砂漠の拡大を防ごうと、【中国政府】も膨大な『植林』を実施。
  ところが10mくらいもある木々の半分近くが砂に埋もれている場所が目立つ。
  “砂漠化”が止まっているようには見えない・・・

 

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┣■ピンク、オレンジ・・・ 川の水の色がおかしい


 ◆水質汚染
  今、中国で最も深刻と言われている。

 【山東省寿光市】
  流れ出た排水が見るからに怪しい色をしている。


  Q.一体なぜ、このような事態になっているのか?

  A.川の付近にはタイヤなど「ゴムの加工工場」が数多くあった。
    ここから出る排水が変色した川の原因と見られる。


 【甘粛省蘭州市
  付近の工場からの排水で「濃いピンク色」に変色してしまった川。(驚)

 【広東省恵州市】
  川の色が「藍色」そして「赤色」へと変わっている。(驚) ※絵の具みたい
  印刷工場が流した排水が原因だと言われている。


 ・他にも「緑」や「オレンジ」「白」など中国の川は、
  工場や鉱山の廃水などによる汚染で日々カラフルに色を変えている。*多彩*
            ※汚染の限度(良心)を遥かに超えてしまっている・・・

 

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┣■人への影響


 【湖南省鶴山村】 ※小さな村
 ・村人の服を捲り上げると、体中にある斑点(薄茶色)が目に飛び込んでくる。
  膿んでしまっている人もいる。「ナイフで切り落としてしまいたい」
  「それぐらい痒いんだ」

  → 原因は『ヒ素中毒』。村にはかつて摂取すれば猛毒となるヒ素を生成する
    化学工場があり、その廃水が垂れ流された。


  ◇化学工場の元工場長
   処理していなかったし、処理の仕方も分からなかった。
   廃水にヒ素が含まれているとは・・・

   こう話す元工場長もヒ素中毒に冒されていた。


  ◇鶴山村の村人
   トウモロコシを作っているけど、自分で食べても人に売っても中毒になる。
   もうどうしようもないよ。  ※なぜ作るのか? 飢えをしのぐため?・・・


 ・人々は汚染された井戸水や農作物からヒ素を摂取。
  人口約1500人の鶴山村では村人の3分の1近くの人がヒ素中毒に苦しんでいる。

   Q.痛みはあるんですか?
   A.骨まで痛いよ。

  ◇鶴山村の村人
   村人の多くは皮膚を腐らせながら死を待つことしかできないんだ。


  『ヒ素中毒』は悪化すれば「皮膚がん」「肺がん」などを発症する。

  村では既に約200もの人々が癌などで亡くなっているという。


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 ◆このような地域を中国では『癌症村』と言い、
  【中国政府】も一昨年2013年、初めてその存在を認めた。


 『癌症村』は当番組が調べただけでも既に300ヵ所以上も在った。

 『癌症村』では“汚染された土壌”の処理場を建設中だという。
  しかし「この処理場できるまでに全員死んでしまう」という声も。


 ・村人たちが希望するのは処理ではなく、村からの非難ならびに医療費援助。

  「ヒ素は体から消えることはない」「ただ死を待つしかない」(涙)

 

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┣■『癌症村』住民を苦しめる“黄色い水”の正体


 ◆中国南部の鉱山の近くを流れる“黄色い川”

 ・この川で採取された水を入手。
  大気汚染に詳しい日本の専門家に分析を依頼した。すると、

  「これですね。カドミウムのレベルが非常に高い。」


 『カドミウム
  「腎機能障害」や「骨粗鬆症」などを引き起こす人体にとって有害物質。

  日本でも1950年代~1970年代を中心に、
  全身の骨が折れ、激痛に襲われることから『イタイイタイ病』(四大公害病
  とその名が付けられた。


   中国の黄色い川の水  日本の水質基準
    0.034mg/l   0.003mg/l  ※約11倍


 ◇渡部泉 准教授 東京農工大学 環境毒性学研究室
  ふつう日本の川ではあり得ないぐらい、高い濃度だと理解しても大丈夫だと
  思います。農作物を育てるとかそういうことがありますと、健康影響も当然
  起こり得るレベルだという風に思います。


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 【広西チワン族自治区三合村】
 ・“黄色い川”。この地に「亜鉛鉱山」ができてからこの色に変色したという。

  ◇三合村の村人
   この土地は全部汚染されていて何も植えられない。


 ・この汚染によって村人にもある症状が現れた。

  ◇三合村の村人
   もう仕事もできないし、手を伸ばすこともできない。

  手足が変形し『イタイイタイ病』に似た骨の異常が見て取れる。


 ・別の男性はズボンの裾を捲り上げると、
  なんとも痛々しい形の変わってしまった足を見せてくれた。
  カドミウムを含む農作物を摂取し、このようになってしまった。。。

  ◇三合村の村人
   体が痛くならないよう、カドミウムを取り除いて欲しい。
   夜痛くて眠れない。
   地元政府に言っても全く相手にもしてもらえなかった。

 

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┣■中国政府は・・・


 今年2015年3月
 【全人代
 ・李克強首相は、改めて『環境汚染対策』に積極的に取り組む方針を明示。

 ・しかし、汚染の原因とも言える“活発な経済活動”も続けていきたいという
  思惑は変わっていない。


 今年2015年3月
 【環境保護相】の会見
  経済発展と環境保護という、人類史上“未曾有の矛盾”に直面している。

 

  刻一刻と迫る汚染の脅威。
  しかし大きな代償を払いながらも、歩みを止めない大国。
  果たして打開策はあるのでしょうか?

 

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┗■スタジオにて


 ◇伊藤利尋 メインキャスター
  市民の不満を政権批判につなげたくないという政府側の視点に立っても
  経済よりも環境対策という風にも感じます。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・中国の大気汚染も随分と前から報道されてはきているが、今回のを見ても
  『環境汚染対策』は遅々として進んでいないことが判る。東方に隣国する
  日本としても非常にマズイ状況であることは分かっているはず。ドウスル?
  (風の流れ、海流の方角などみれば明らか。)

┣・そうなる前にと当時の日本政府は確かに手を打っていた(確か宮沢内閣の時)
  しかし余りにも“小イベント”過ぎて、支援金を受け取った中国側としても
  事態を真摯に受け止めなかったのだろう。宮沢総理は気付き・対策は早いんだけど
  とにかく地味で小規模で、全然成果を得られなかったんだよなぁ。(苦)

┣・韓国の朴槿恵大統領もそうだけど、総理の器、適材適所というものは残念だが
  存在するものと自ら認めなければならない。ましてや国政を司るんだからね。
  そんなことを強く感じた今回の特集でした。


┗・文中にもあるように、かつての日本も同じように理不尽な行動を国全体で遂行
  していた。被害に遭われた方々は「運が悪かった」と見て見ぬ振りをしてきた。
  あれから半世紀近く経つ今、その教訓が今も生かされているのだろうか ??

  “しっぺ返し”は必ず訪れることを、時の総理に伝えてやりたいものだ。
                   ※山口県を要塞化すりゃいいんだよ。(爆)
                    己を支持する地元でさ。地政学的にみても
                    理想的な場所ジャン。と誰か指摘してみて。