安保法制(26) 批判・提言それぞれの訴え
2015/07/14(火)<安保法制(26) 批判・提言それぞれの訴え>
【NEWS23】 http://www.tbs.co.jp/news23/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓変わりゆく国 <安保法制(26) 批判・提言それぞれの訴え>
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┣■イラク派遣 現場を踏んで
「国民に支持された派遣を」
2015年6月13日
【千葉県習志野市】
『防災講座2015』
◇大田清彦 危機管理監 習志野市 ※元自衛官
「準備していないことはできません」。
これが私が海外でやってきた時もそして今も感じている自分では真理だと思っている
2004年2月~2006年
『イラク・サマワへの自衛隊派遣』
大田清彦さんは当時現場の指揮をした1人。
◇大田清彦 元第5次イラク復興支援群長
(学校の)補修工事に貢献できたことは、私たちだけでなく ※分かりやすい英語で
全ての日本人にとって光栄です。
・あれから10年。日本の形を大きく変えうる『安保法案』について
大田さんは後退的に捉えているという。
◇大田清彦 元第5次イラク復興支援群長
周りの状況をどう見て、それに一番有効に対応できる組織が自衛隊であるのならば
(活動の幅を)広げるべきだと思います。
で、私は自衛隊を有効に活用するということは“リスク”も高まりますが
“非常に意味のあること”だと考えています。
<第5次イラク復興支援群 記念アルバム>
・イラクへの活動を記録した動画。
・学校などへの建設支援や、医療支援活動などに従事し、
地元の人達との信頼関係を築いた。
だが、大田さんが派遣される直前、
2004年10月には自衛隊宿営地の内外にロケット弾などが着弾するなど
決して安全な任務だったわけではない。
◇大田清彦 元第5次イラク復興支援群長
僕は部下に
「これから行くのはね、めちゃくちゃ厳しい、緊張のある非戦闘地域に行くから
そこで俺らは活動するんだよ。
だからこれだけ厳しい訓練をやって、ちゃんとできるから」と
それを言ってまあ連れて行ったわけなんですけれども。
1992年9月~
『カンボジアPKO派遣』 ※自衛隊にとって初の海外大型派遣となった。
1993年5月、文民警察官だった高田春行さんらが襲撃され、命を落とした際には
撤収すべきとの意見も出たが、最終的には派遣が続けられた経緯がある。
◇大田清彦 元第5次イラク復興支援群長
「危なくないって言ったじゃないか」「嘘をついたな」
そういう議論じゃないんです。
国がPKOに参加してやるということは、国としての責任を負うということ
なんですね、国際社会に。それを決めたんだったら、その覚悟を持って
起きたのは残念なことだけれども、やっぱり続けなければいけない。
続けることが意味があることなんだ。そういったことを国民にも、組織にも
明確に説明するっていうことは必要なことだと思います。
・今回の法案が成立すれば『治安維持業務』など任務が拡大する。
「安全確保」「駆け付け警護」など
◇大田清彦 元第5次イラク復興支援群長
・別に「人を殺したい」と思う自衛官は一人もいないですし、
それから出来ればそういうことは避けたいと、それはもう間違いないと思います。
・指揮官の家族も大変ですし、派遣された家族も大変ですけど、
出来ればもし派遣される時に、国民全員がとは言いませんが、
国民の大半が「頑張って来てね」という風に言って貰えれば
私などは非常に嬉しいですね。*笑顔* 誇りを感じる
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┣■レッテルは「従米法案」 “戦争論”で描く未来図
◇小林よしのり 漫画家
“戦争法案”というのはちょっと正確じゃないんですねー。だからある意味
正確なレッテルを貼るならば『従米法案』。従米(アメリカに従う)のための法案
なんですよ。また中東辺りで戦争が起こればね、日本はそこに付いて行くんですよ。
そしてドンドン棺桶で戻ってくるという話になっていくんですねー。
◆漫画を通して『保守』の立場から様々な問題に強いメッセージを発している小林氏。
今年2015年1月に出版した『新戦争論』では今回の安保法制の動きを痛烈に批判して
いる。
『新戦争論』より
◇安倍首相
自衛隊が、かつての湾岸戦争やイラク戦争のような戦争に参加することはない。
◇小林よしのり
・・・ などと安倍首相は以前と何ひとつ変わらないかのような詭弁を弄するが、
法理上はそうではない。
『個別的自衛権』しかなかった時でさえ、特措法を作って占領地に行ったり、
憲法違反をしてまで米軍の戦争の後方支援をやってしまっている。
『集団的自衛権』が行使できたら、もっと堂々と米軍と一体化できるだけだ。
今後はサマワでの自衛隊のように他国の軍に守ってもらうことはない。
殺し殺される戦闘を初めて体験することになろう。
帰国したらPTSDになって自殺する者ももっと増えるだろう。
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◆憲法を改正し、アメリカ追従ではなく、自主防衛を考えるべきだと主張する小林氏。
・今回「憲法違反」との指摘にも関わらず、法案成立を推し進めようとする
【政府】に憤りを感じている。
◇小林よしのり
(与党が)“立憲主義そのものを守らない政党だ”という話になってしまった
ものだから、もうこれで「憲法改正」を発議して、国民投票に掛けても負けますね!
つまり「憲法改正が無理になってきた」んですよ。
これが第一にわしが腹が立つところ。
(安保法制を考える際に)天秤の乗せなければならないのはね、
右側に「立憲主義」、左側は「安全保障環境の厳しさ」っていうことになるんですね
今の国際環境ってのは、憲法改正の機会もその余裕もないほどの厳しさがあるのか?
ということになっていくわけですね。わしは結論として「それはない」と思ってます
・小林氏は中東を混沌へと導いた【イラク戦争】を反省した上で、
例えば「非武装の国際派遣部隊を作り、世界の被災地支援を行う」など
“日本独自の国際貢献”の案を考えるべきだと主張する。
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◆そして【政府】の法案に“異論の声”を上げない与党議員について-
◇小林よしのり
『駒』ですよ、単なる『駒』。
全員「右向け右」と言われたら右を向くだけの存在。誰でもいいんだ。
自分が“誰でもいい”という存在で恥ずかしくないの?
プライドが無いのか?ということですよね。(苦笑)
・委員会採決は目前だが、批判や提言は様々な立場から上がり続けている。
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┗■スタジオにて
◇膳場貴子 MC
えー明日の採決を前に今日も各地で法案に対する声が上がりましたよね。
この声に耳を傾け、ないんでしょうか?
◇岸井成格 アンカー
そうですね。私はね、まだ遅くはないと思うんですね。
やっぱり国の形を“大転換”しようっていう大変な法案ですからね。
時間を掛けて徹底的に議論をするっていうのは当たり前のことだと思うんですよね。
これによってね、戦後の「立憲主義」「民主主義」そして「平和主義」の
終わりの始まりだとこういう指摘をする声もあるくらいなんですよ。
やっぱり【政府与党】に対しては、これまで積み上げてきたものを
本当に崩していいんですか?ってことを改めて問いたいと思いますね。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・『駒』という表現を含めてほぼ小林よしのり氏と同じ考え方をしていた。
ちょっとわしとしては嫌な気分になった。(苦笑)
┣・今盛んに各局で、自衛隊員に遺書を書かせているという報道をしている。
前にも触れたので改めて取り上げなかったが、現場の最前線ではそうした
切迫した緊張感を強いられ始めているということだろう。それは【国軍】
であれば各国同じなのかもしれない。
┣・日本はスイスのように【中立国】であるべきだという意見もよく耳にするが
実際スイスでは兵役が課せられていることをどれだけの日本人が知っている
だろうか。まずは自分自身の、自国を守れてこそ中立性を訴えられるわけで
諸外国から見れば日本はアメリカの傘に下にいるだけに過ぎない。その傘が
日本の防衛ラインから遠ざかりたいと言い始めた。米軍という怖い傘が無い
日本を周辺国はどう見るであろうか。領土侵入は当たり前となり、その際に
国民は声上げて「国よ守れ!」と言うだろう。そうなる前にどうすべきか。
国として国家の中枢・霞ヶ関が裏で議論をした結果、今の暴挙があるのかも
しれない。「今の日本国民のデモなど恐るるに足らずだ」なんてね。
┗・ちょっと辛辣過ぎたかな。ついでに政府を支持するわけでもなく、デモにも
参加する気がない、第三者の傍観者としての思いも述べておく。既得権益と
かけ離れた者の心理としては「リセットも良しかな」だと率直に感じている。
安保法案に賛成派も反対派も今の生活に満足している既得権益者に見える。
今の生活に満足していない者からすれば「混乱を望む」悪い考えがあったと
しても少しもおかしな話ではない。とくに今の50代以下はTVゲーム世代。
ファミコン等で何度もリセット・やり直した経験を持つ。過激な映像も見慣
れてる。いざとなれば実行に移すことも少年犯罪を見れば自明の理だろう。
どう、怖いでしょ? 納得がいかないものには荷担しない。世界一厳しいと
言われる日本人の消費者。そう物事は全て消費されるものなのである(?)
なんか上手くまとまったようなまとまらなかったような、微妙な思い。(^^ゞ