「ブラック企業」社名を公表
2015/05/18(月)<「ブラック企業」社名を公表>
【あしたのニュース】 http://www.fujitv.co.jp/ashitan/index.html
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓あしたのView <「ブラック企業」社名を公表>
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┣■「年間4000時間超」増える過労死
『全国過労死を考える家族の会』
◇寺西笑子 代表(66)
・19年前に夫を過労自殺で亡くす。
「裁判の中でタイムカードが出てきただけでも年間4000時間を超えていた。」
・夫の死から10年後、会社側と和解が成立。
現在は同じ境遇の人たちを支える立場として全国各地で講演会などを開いている。
「“人間らしく働ける”そういう労働環境を守るべきだと考えているので
会社利益のために健康も命までも奪ってしまうような、
そういう働き方というのは本当に改善して欲しい。」
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┣■労災請求件数(死亡事案以外も含む。厚労省「労災補償状況」)
◆脳・心臓疾患および自殺による過労死の労災請求件数は年間約2200件。
◆2003年までは1200件未満も以降急速に件数が増え、2006年に約1800件。
2011年には2000件を突破している。
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┣■懲りないブラック企業「実名出します」
◆過労死の大きな原因「長時間労働」を違法と判りながら強要する「ブラック企業」
・厚労省は懲りないブラック企業の企業名公表を今日2015年5月18日からスタート。
◇塩崎恭久 厚労相
労働局長自らが企業の経営トップに対して
全社的な早期是正について指導するとともに、その事実を公表することとした。
TV会議を通じ、全国の労働局長に指示を出した。
<対象>
・全国に展開する大企業で
1つの事業所で、残業月100時間超/10人以上 or 4分の1以上の場合
『是正勧告』を行う。そうした事業所が1年間に3ヵ所以上あった場合に
企業名を公表する仕組み。
『過重労働撲滅特別対策班』
・今年2015年4月に、東京と大阪の労働局に設立。通称『かとく』。
7人(東京労働局)のベテラン労働基準監督官で構成され、
過重労働に特化して調査が行われる専門チーム。
・押収したパソコンのハードディスクを丸ごとコピーするなどして
「違法な残業指示がなかったか」「長時間労働がなかったか」チェックする。
消去されたデータの復元も可能。組織的隠蔽も暴くことが可能。。。
「今まで行政指導を重ねてきても直していただけない会社には
手厳しい手段で我々臨まざるを得ないという風に思っている。」
・悪質なケースの場合は刑事事件として書類送検もしていく方針。
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┗■View Point “実名公表でブラック企業撲滅は?”
◇八代尚宏 特命教授 昭和女子大学(労働経済専門)
今回の対応はあくまでも労働者の代表とキチッと協定を結んで残業をしている
企業を除いた違法なブラック企業を対象としているだけで氷山の一角に過ぎない。
(過労死を防ぐには)労働時間の上限を規制する法改正が必要。
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・調査/査察など単に“ガス抜き”だよね。根本的解決策だとは思えない。
だって全企業をしらみつぶしに当たるなんて非効率的すぎるもの。それが
できていれば脱税者などいませんよ。(苦笑)
┣・自分も新人の頃にホテル生活を年200日以上、深夜2時過ぎ翌朝8時出勤
という経験をしたことがあるが、結局は下請け企業へしわ寄せされるだけで
根本的な解決をするには最後に教授が述べたように、法改正するしかないと
思う。極端なことを言えば0時以降は電気を止めてしまうなど強制しないと
改善されないだろう。「競争社会の限界点」が問われているのだと思う。
┣・現政権は残業代未払いを容認・推し進めておきながら、片や労働時間の規制
もしようとしている。つまりは「能力主義の優劣」をつけたいというわけだ。
いや、家柄の低い優秀な者には、ボンクラ子息の劣る者達の分まで頑張って
下さいという話か?
┗・物欲に溺れた現代人。これから本当どーして生活していくべきなのだろうか?