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お坊さんがイチから教える「厄年」

2015/04/13(月)<お坊さんがイチから教える「厄年」>
【お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺】 http://www.tv-asahi.co.jp/bucchake/

www.tv-asahi.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓お坊さんがイチから教える「厄年」
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┣■そもそも「厄年」ってなんですか?

 ◆昔は医療も進歩していなかった。なんといっても「病」。
  疫病や流行の病、そういった病を運んでくるものは「厄介者」と呼ばれた。
  「疫病神」も「疫病」と書く。中でも天然痘など見た目もしんどい病気は
  悪魔の仕業に違いないと考えられ、疫病神という神を見立てて追い払おう
  としてきた歴史がある。

  そもそも「厄除け」は疫病神を払うこと。

 ◆仏教の元々の教えの中には、「厄」「厄除け」「厄年」という考えはない。
  ただ日本に仏教が入ってきて、日本の民俗信仰や習慣から生まれた。
  人々を救うことが仏教の役目。

 ◆「厄」っていうのは年の数字よりも「経験」
  何か仕事が回ってきて順調にいってて大事なことを忘れる時期であったり
  恐らくは油断する時期。子育てに力が入りすぎて、そっちに気を取られて
  何かが起きるとか。身体的にも。注意喚起みたいなものがある。


 ・ゲストの西田敏行は俳優業という立場上、厄除けすると役が付かなくなる
  ということで(厄除けを)やっていない。ジンクスを信じる役者は多い。


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┣■「厄除け」は神社とお寺で違いはある?


 ◆呼び方が異なる
  神社「厄払い」 お寺は「厄除け」


 ◆与えられた一生はみな同じ一瞬。どこが尊い、どこが尊くないというのは
  本来ない。本当の意味で真実の平等であるはずなんですが、
  長い歴史の中で日本の文化とミックスしていく内に

 ・神社のお払いは「災いを追い払う」水に流す、焼き払うなど払うイメージ。

 ・お寺のお払いは「厄を福に変える」卍、じゃんけんで手をねじるなど
                  縁をひっくり返して災いを福にする考え。

 【神社】
  1.修祓(お祓い)を受ける。
  2.祝詞奏上(神様にお祈り)が行われる。
  3.玉串拝礼(玉串に願いを込める)、最後にお札などを頂く。

 【お寺】
  宗派や寺によって多種多様

  「厄除け祈祷」「護摩祈願」「厄除け滝行」


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┣■「厄年」は誰がどんな理由で決めた?


 ◆今現在の「厄年」になったのは、江戸時代と言われている。
  誰がというか“語呂合わせ”によるところが大きいのではないか。

  19歳→重苦 33歳→散々 42歳→死に など ※諸説ある

  江戸時代の人たちは遊び心があった。


 ◆昔の人は言葉は「言霊」ですから真面目に信じていた。
  現代人は「洒落」という言葉遊び。昔の人は言葉を慎む文化が底辺にあった。

   クシ(かんざし)→苦死をお寺に落としてくる。
   お賽銭箱に89銭→厄をお賽銭箱に落とす。

  いろんなものを落として帰ってくる。語呂合わせ。


 ◆「厄」を「薬」と書いて「薬年」という風に考えて欲しい。
  厄年を人生をより良くするための薬とせよ。
  あまり厄年だからと言って考えすぎたり、不安に思いすぎたりしては良くない。

   くす玉→薬玉 祝いの時に見かける「くす玉」も実は厄除けの道具の1つ。
          『端午の節句』に用いられたと言われる。元々くす玉の中に
          入っていたものは「丁子粉」「沈香」など薬だった。


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┣■「本厄」と「前厄・後厄」の違いって?

 ◆「本厄」は一番気をつけなければならない年齢。
  前後の年は全くそうではないかというと、
  年が変わって運勢がコロッと変わるわけではない。


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┣■お札やお守りはどこに置くのが良い?


 ◆仏壇、神棚が無いお宅が最近多いので、そういう方がお札を頂いたときは
  なるべく上の方に置く。冷蔵庫の上などあまり湿気のあるところは良くない。

  自然に手を合わせられるところが良い。節度の問題だと思う。

 ・どうしても高い場所におけなければ、チェスト(タンス)の上などに置き、
  自分が手を合わせている時に座ったりとか。天井の上は、難しい・・・

 ・玄関の上なら出かける時に守ってもらって、帰ってきた時にいろいろな物を
  振り払ってもらってくぐるとか。玄関の内側の上に貼る。


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┗■「厄除け」に関する心構え


 ◆修行道場とかお寺っていうのは、そこで一つの悟りを開くとか
  厄を払う場所でもあるんですが、もっと大事な意味は

 ・修行道場は修行のやり方を教わる所。つまり修行を終えてそれぞれお寺に
  戻った時に、そこから本当の修行が始める。

 ・従って厄除けも、拝んでもらったからもう大丈夫ではなくて、
  そこで厄を祓ってもらったことを自信に持って、そして手を合わせることに
  よって励みになる形。そこから始まる。心掛け次第。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・『厄年』関連は一度きちんと知っておいた方がいいと思います。
  昔の習わし事は「言い伝え」という統計資料の塊そのものですので
  行われているにはそれなりの理由が必ず存在します。私は終えることが
  できましたが、やはり“体調不良”はありましたしね。戒める時期で
  あることは間違いありません。

┗・『くすりの手帳』が在るそうですが、『厄年の手帳』なども電子化して
  国の機関で管理すべきかもしれません。信用できないかもしれませんが。(笑)