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お坊さんが人にはあまり言えない困ったこと

2015/04/13(月)<お坊さんが人にはあまり言えない困ったこと>
【お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺】 http://www.tv-asahi.co.jp/bucchake/

www.tv-asahi.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓お坊さんが人にはあまり言えない困ったこと
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┣■その1『お盆の時期はお経がつられる?』

 ◆お盆の時期はちょうど甲子園(高校野球)と重なる。
  若造の頃はせっかくお盆で故郷に帰って来られてご家族親戚が甲子園で
  盛り上がっている中、それを消せとは言えない。
  家によっては仏壇の横にテレビが置いてある。
  拝んでいたらその横で♪パーンパパパパーン♪
  木魚も♪ポーンポコポコポコ♪ わかいときは(応援曲に)つられました。


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┣■その2『カラオケに行ってもお経のこぶしが出てしまう』

 しょうみょう
 『声明』 お経の全てに節がつけられた声楽。

 ・声明の独特の節回しとか抑揚の付け方が『演歌』のこぶしになったと言われる。
  声明のように音が繋がって滑らかになっていることによって気持ちが盛り上がる。

 ・お坊さんもカラオケに行くと必要以上に(こぶしを)使ってしまう。(苦笑)

 ・声明の聖地と言われているのが【三千院】で有名な京都の大原。
  三千院を挟んで二つの川があり、路川(ろせん)・律川(りっせん)
  この「呂」と「律」が音階の「呂律」と言われるようになった。
  声明の音調「呂様」「律様」を上手く表現できなかった事が語源という説がある。
       ろよう りつよう


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┣■その3『厳しい修行から普段の生活に戻った時の驚き』

 ・お寺は静寂が基本。一切音がしない中で生活している。
  街に出て街中を歩いても、食堂に入っても音が気になります。心がざわつく。

 ・修行中は音を立てないことが基本。徹底的に仕込まれる。
  座禅道の下が石畳になっているのは、わざと音が出る・響くようにしている。

 ・修行を積んだ方は不思議と音が出ないもので、うぐいす張りの廊下もあるが
  誰がどう歩いてもギシギシと鳴るのが、先輩の中にはスーッと立てずに歩く。


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┣■その4『ついつい出ちゃう お坊さんの癖』

 ・お坊さんは必ず『合掌』がありますよね。“職業病”というか
  至る所で無意識に合掌してしまう。コンビニの入り口とか・・・
  出入り口とかが特に多い。

 ・一般の日本人でも海外へ行ったときなどに自分が日本人であることを
  合掌して表すことが多い。

 ・「お疲れ様でした」と無意識に合掌する人もよく見かける。


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 ※『合掌』は宗派によって異なる

  【曹洞宗】両肘が張っている。脇にテニスボール1個ずつぐらい入れた感じ。
       鼻の高さと握りこぶし1つ分ぐらいの間を空ける。
  【臨済宗】やや上。
  【真言宗】重なっている。指が間に入っている。
  【浄土宗】45度。お数珠を両親指に掛ける。脇の下は卵1個分入れた感じ。
  【日蓮宗】のど仏に当てて腕に回してちょうどいいところで止める。

 ・一般人がお葬式に行った時『合掌』に関してはそれほど気にしなくても大丈夫。


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┣■その5『パソコンの予測変換がおかしい』

 ・今日→経 今朝→袈裟 進行→信仰
  草食系男子→僧職系男子


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┣■その6『一般の人からいつもこの事を聞かれる』

 ・「お坊さんは肉を食べてもいいんですか?」とよく聞かれる。

  明治政府が1872年(明治5年)に、それまで禁止されていた
  お坊さんが肉を食べることを許可した。

 ・修行中は厳しい戒律を守りながら『精進料理』が基本。
  修行後は全ての生命に分け隔てなく食べるという考え方も現代では一般的に。

 ・良いとは言いませんけれども、肉もいただくようにしています。

 ・菩薩業、全てに命があるんだと、野菜でも肉でも同じ。大きな視点に立って
  大切にありがたく頂戴することを心掛ける。しっかりと私はいただいている。


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┣■その7『法事で泣きそうになる』

 ・感情が入ってしまう。

 ◇杉若恵亮【日蓮宗】京都
  檀家のおじいちゃんがお亡くなりになり、初七日の時に
  お孫さんが何もわからない。ご家族も初めての仏さんだったので
  お供え物として握り寿司が桶に入って供えられていた。

  「生ものは供えないで皆が代わりに食べてください。」と言ったところ
  孫たちが「おじいちゃんが寿司好きやったんや。」と言う。
  「仏さんも生類は供えないでと言っている。」とその寿司を下げさせた。

  次の二七日に行った時にまた寿司桶が置いてあった。
  こちらも下げるのは辛いが意を決して寿司桶を下げようとしたところ
  寿司桶の中の寿司が全部「折り紙」だった。感動してしまった。
  後ろから孫たちに「お坊さん、それもアカンの?」と訊かれ、
  感動の余り声が出なくて手で「OKやで」。

  お経を涙をこらえて唱えた後「これは最高や」と皆を褒めた。
  そしたら次は「巻き寿司や」と盛り上がった。(笑)

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┗・和尚さん達の雑談でした。木魚や『声明』は人によって本当に差が大きく
  聞いている側としては、どうしても気になってしまいます。
  叩く音やお経の声が小さいのは「年寄りだから。大丈夫か?」と余計な
  心配をしてしまいます。若い和尚さんが来ると歴然と違いますからね。
  和尚さんは“若い方がいい”と断然思いました。(笑)

  説法はホント、人によって当たり外れが多いしね。己の説法にウットリ
  しているような人もいるし。しかもそれがやたらと長かったり。(苦笑)