日本の近くのイスラム武装勢力
2015/04/12(日)<日本の近くのイスラム武装勢力>
【池上彰のJAPANプロジェクト】 http://www.tv-tokyo.co.jp/ikegamiakira/
*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。
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┏┓第3弾 <世界の“命の現場”で奮闘する日本人>
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「世界で今、何が起こっているのか?」
池上彰が、紛争、感染症・・・ 命の現場で頑張っている日本人と生トーク&生解説。
特製模型や取材映像を駆使して世界情勢を解説。
世界中の「危ないと言われている地域」で活躍する日本人とスタジオを
リアルタイムでつなぎ、現地で奮闘する日本人とともに、世界の最新情報を
お伝えする。
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┗■日本の近くのイスラム武装勢力
◆イスラム過激派の“大義”
米ブッシュ大統領が、2003年のイラク戦争をしなければこうした事態は防げた ??
大量破壊兵器は実際には無かった。あの戦争をしていなければ・・・
歴史にもしも・・・ はないが、つい言いたくなってしまう。。。
「無秩序な状態を作ってしまったのはイラク戦争で間違いない。」(パックン)
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◆パックンが、フィリピン・ミンダナオ島のイスラム戦線兵士を現地取材
今年2015年1月、フィリピン警察の特殊部隊と反政府イスラム武装勢力が衝突。
警察官など50人以上が死亡。テロ容疑者を捜索中に武装勢力の地域に入ったため
『モロ・イスラム解放戦線』MILF
1977年に前身の組織が誕生。勢力約1万2千人。
以来40年に渡り各地で紛争を起こしてきた。
“イスラム教徒の自治権の確立”を目指す。
・取材するに「フィリピン政府軍」「反政府イスラム武装勢力」「民間警備員」を
各2名ずつ配備。イスラム教地区、キリスト教地区、それぞれの地域で取材する
ので、こういう態勢で警備しなければいけない。
「フィリピン政府軍」 :家族や国民を守るため戦闘する。
「反政府イスラム武装勢力」:政府軍との戦闘は避けたい。平和的解決が一番。
『モロ・イスラム解放戦線』から分かれた、より過激な勢力がバス爆破テロなど
引き起こしている。
・ミンダナオ島の住民の多くがイスラム教徒。
「彼ら(反政府)はイスラム教徒のために戦っているので仕方がないいと思う。
毎日、政府軍や警察が攻撃を仕掛けてくる。だから戦いになる。
街のどこかは必ず燃えている。」
「ISやアルカイダとは全く別、違う。」
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『ミンダナオ子ども図書館』NGO
◇松居友さん(62)の自宅を改築して作られた。
・元々絵本の編集者だった。絵本には子どもたちを助ける力があると信じていた。
「絵本の読み聞かせ」紛争・貧困地区などを訪問して読み聞かせを行っている。
・紛争や貧困のため親と暮らせない子どもたち約80人と一緒に暮らしている。
・2000年、政府軍とモロ・イスラム解放戦線との大規模な衝突。村は戦闘員で溢れ
銃声が鳴り響き、幹線道路には安全地帯を求める避難民が延々と続いた。
戦闘の犠牲者 約10万人 / 避難民 120万人に及ぶ。
・子どもたちが沢山いた。手を振っても振り返さないし表情もない。
紛争で親を失い、食糧も無く、飢餓で亡くなる子どもも少なくなかった。
・そんな子どもたちを引き取り、学業や生活支援の施設として作った。
「ここでは宗教に関係なく、みんな平和に暮らすことが出来ます。」
ストリートチルドレン、突然家を襲われ両親を殺害された子ども、など。
◆ここでは子どもたちの笑顔が絶えない。どうして?
赤い危険な紛争地域でも、
イスラム教徒とキリスト教徒の店が隣同士でやっていたり、
警備が政府軍と反政府勢力の混合でも、個人同士では問題なくやり取りできる。
・フィリピンはスペイン、アメリカ、日本といろいろな外国に支配されていた。
・紛争地域にある学校。屋根に大きな数字。学校だと知らせ、空爆を避けるため。
大勢の子どもたちが絵本の読み聞かせに集まる。皆真剣に見入る。
大人も女性も男性も。
「多くの友人を亡くしました。私たちが望むのは平和だけです。
子ども図書館の活動は私たちに平和の喜びをもたらしてくれます。」
読み聞かせが終わると本を配布。
「読んであげるだけではなくて、手に取って自分で見られるようにしてあげる。
初めて絵本に触れるから自分の手に取ってみると記憶が残って
本に対する興味が全然違ってくる。」
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◆2014年3月、フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線の間で和平合意文書 調印。
2016年までにイスラム地区の自治権を確立し、独自の法律を施行する。
和平の機運は高まっていた。
・ところが今年2015年1月、フィリピン警察とモロ・イスラム解放戦線が衝突。
警官など50人以上が死亡。和平交渉に暗雲。ISの影がちらつくとの報道も。
※フィリピン・ミンダナオ島は周辺は『石油』が採れる。
「紛争は政府とイスラム勢力の方針の違いによって起っています。
我々モロ・イスラム解放戦線は他の組織との争いを望んでいない。
ISやアルカイダは知ってはいるが、ココにはいません・・・
彼らは勢力を伸ばしているし力もあると思いますが、
同じイスラム教徒とは思えない。ココとは関係ありません。
彼らと我々とは違います。」
「(イスラム原理主義者が破壊活動をしていることに対して)
アメリカの支配的な主張に抵抗しているのだと思います。
ミンダナオと同じ問題だと考えています。
(残酷な行為も)それもミンダナオと同じ問題です。
中東のイスラム教徒たちも過去に酷い目に遭い、その復讐として
残酷な行動をとっているのだと思います。」
・ジャングルの中では今でも突発的に戦闘・小競り合いが起る。
◇松居友さん(62)
「死ぬことは怖いと思うこともあるが、子どもたちのことを考えると
それがフゥーと消える。不思議。(笑)」
子どもたちの一番の楽しみは「夕食」。決して贅沢なものではないが
お腹いっぱい食べられる。日本の『ふりかけ』が一番人気。
人を助けることによって自分も助けられた。
・フィリピン・ミンダナオ島で活動する松居友さんが手がけた絵本
『サンタギータのくびかざり』
◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┣・まさにリアル、現地を訪問しての取材活動。ここまで現地に入り込んだのは
初めて見た。戦闘地域でありながら“子供たちの笑顔”が絶えないでいる。
なんとも不思議な光景だ。夢などでよく見る理不尽な世界がここにはある。
┣・人々の不満(貧困・飢え)を解消するには、等しく生活環境を向上することを
示してあげないと難しいと思う。それにはあまりにも人数が多すぎる・・・
┗・日本の戦後復興はまさに奇跡的だと言える。神懸かり的だ。あの世から
見守ってくれたとしか言いようがないように感じ、思わず考えてしまった。