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韓国MERSさらに感染拡大 米国は“食い止め”に成功

2015/06/10(水)<韓国MERSさらに感染拡大 米国は“食い止め”に成功>
ひるおび!】 http://www.tbs.co.jp/hiru-obi/

www.tbs.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓ひるトク! <韓国MERSさらに感染拡大 米国は“食い止め”に成功>
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┣■韓国MERS 最新情報


 【韓国保福祉省】
 ・今日2015年6月10日正午現在
  死者        9人
  感染者     108人(死者数を含む)
  隔離対象者  ????人


 ・死者2人と新たな感染者13人
  うち、10人が【サムスンソウル病院】で感染した。

 ・感染者が出た病院名の公表遅れが原因だとして、政府への批判が高まっている。


 ・昨日2015年6月9日
 【WHO】と【韓国政府】合同調査開始
  ウイルスの特性を分析、13日に調査結果発表の予定。

    今月2015年6月13日
  → 初期対応に問題はあったが、感染者の増加は鈍っていて
    感染の拡大を防ぐための措置は効果を発揮している。
    ただ、終息にはまだ時間がかかるとの見通しを示した上で、
    地域での感染拡大がないか、今後も監視が必要だと指摘。


 ・韓国ソウル市の繁華街ミョンドンでは
  人も繁華街としては疎らに映る。マスク姿の人を多く見かける。

  観光ツアー客が相次ぎキャンセル。売り上げは約30%減だという。


 ・ロシア、香港政府、UAEは、韓国への旅行を自粛するよう市民に呼びかける。

 ・日本の外務省は韓国現地対策本部を立ち上げた。

 ・また日本国内では
 『MERS対策に関する専門家会議』が初めて開かれた。

  日本国内で感染確認の場合
  患者と同居する家族なども、38℃以上の発熱や咳などの症状があったならば

   → 強制的に医療機関へ搬送・検査する。

  症状がない場合でも

   → 患者との接触の程度に応じて、健康状態の報告や外出自粛の要請することも

 

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┣■MERSはどう拡大していった?


 ・MERSは2012年サウジアラビアに渡航した、49歳カタール人男性が初の感染者。

 【WHO】によると
  その後、中東地域へ渡航歴のある人やその接触者が → 感染拡大。
  僅か3年程度で25ヵ国で患者報告されている。

  累計1218人の感染者を確認。→ 関連死亡者数449人(2015年6月9日時点)
                         ※約4割の致死率は変わらず

 

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┣■アメリカ MERSの感染拡大 食い止めに成功


 ・アメリカでは、

  去年2014年5月 2日 インディアナ州で、初のMERS感染者
  去年2014年5月11日 フロリダ州で、2人目の ”   ”

  短期間に2人の感染者が出たが、これ以上感染は拡大せず、二次感染者もなし。


  <迅速な診断>

  ・米国1人目             ・米国2人目
   サウジアラビアから帰国        サウジアラビアから帰国
  →3日後に発症            →帰国時に発症
  →4日後に入院 →『隔離』      →9日後に入院 → 『隔離』
  →8日後にMERS感染を確認     →10日後にMERS感染を確認


  ・韓国1人目
   中東(バーレーン)から帰国 ※先月2015年5月4日
  → 7日後に発症
  → 8日後(先月2015年5月12日)から4つの病院で受診・入院。※街中を徘徊
  →16日後(先月2015年5月20日)にMERS感染を確認 → 『隔離』

 

 ・久住英二 医師 ナビタスクリニック理事長 ※感染症や旅行医学に詳しい
  まずは「渡航歴」を確認するということと、
  【MERS】という病気があるということを医療者が知っておくことと、

  それから発病してもですね、感染率が高くなる。人から人へ伝染しやすく
  なるのは“肺炎を起こすぐらいまで重症化”している方なんですね。
  アメリカのケースを見ると2人目の方は咳が出始めてから病院へ行った。
  つまり熱があるって状況だけではあまり伝染しないんです。

  実際に感染している患者さんを診ても、
  鼻とかその辺からはほとんどウイルスは検出できずに
  ハッキリ言って『肺』からの分泌です。その中でウイルスが沢山見つかる
  みたいなので。あくまで重症化していない方からはですね、感染はほとんど
  起きないという風に考えてます。


  ※中東への渡航して発熱した、風邪に似た症状だった場合には
   病院へ行くのではなく必ず【保健所】へ連絡して対応・指示を仰ぐこと。
   (人に伝染させてはいけないので。)

 

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┣■韓国ならではの事情・・・


 ・韓国でMERSにより死亡した全員が
  「57歳以上」「病気を患い入院」「院内感染


  1人目の死者(今月2015年6月1日死亡)
      57歳女性。喘息で入院。
            最初の感染者と同じ病院に入院・接触。

  2人目の死者(今月2015年6月1日死亡)
      71歳男性。発熱などで入院。
            最初の感染者と同じ病院に入院・接触。

  3人目の死者(今月2015年6月3日死亡)
      82歳男性。喘息、細菌性肺炎で入院。
            二次感染者と同じ病室。三次感染。

  4人目の死者(今月2015年6月4日死亡)
      76歳男性。胆管癌で入院。
            最初の感染者と同じ病院。

  5人目の死者(今月2015年6月5日死亡)
      75歳男性。末期の胃癌で入院。
            三次感染。

  6人目の死者(今月2015年6月8日死亡)
      80歳男性。肺炎で入院。
            

  7人目の死者(今月2015年6月8日死亡)
      68歳女性。心臓疾患で入院。
            三次感染。

  8人目の死者(今月2015年6月10日死亡)
      62歳男性。肝臓癌で入院。
            

  9人目の死者(今月2015年6月10日死亡)
      75歳女性。多発性骨髄腫で入院。
            


 ・久住英二 医師 ナビタスクリニック理事長 ※感染症や旅行医学に詳しい
  若い人、入院していない人はMERSで亡くなっていない。

 (健康な状態で感染するってことはそんなに考えなくていいってことですか?)

  感染しても症状が出ない、と思います。我々からは・・・

 

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┣■MERSコロナウイルス(中東呼吸器症候群)

 ・久住英二 医師 ナビタスクリニック理事長 ※感染症や旅行医学に詳しい

   感染力が弱い。
   潜伏期間 最大14日間
   潜伏期間は人に感染はしない。
   正しく恐れれば大事に至らない。


  人にどう感染するかは正確には判っていないんですが、
  やはりその“飛沫感染”だと思われますので、(接触や唾液も)
  だから身体の中でウイルスがまだ増えている段階で、咳が出ていなければ
  感染はしないんだと思います。


   「高齢者」「身体が弱っている人」は注意 !!

  <MERSに感染し、重症化するリスクが高い人>

   50歳以上の男女
   慢性疾患(糖尿病、高血圧、喘息、腎障害、心疾患、呼吸器疾患etc.)がある。


  <感染しないために注意することは・・・ ?>

  「風邪と同じ」
   休息、栄養を十分に摂る。
   手洗い、うがい、アルコール消毒
   人混みを避け、マスクを着用する
   温度の変化、乾燥に注意する

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・【感染症】対応を学ぶ良い機会なので勉強がてらメモを残しています。
  どうやら感染力自体は弱いみたいですね。ただ“完成形”まで達すると
  飛沫感染の恐怖を撒き散らしてしまうようですが・・・ 。アメリカの例は
  とても参考になりますね。医療関係者ばかりでなく、我々受診する側も
  隠すことなく、少し煩いくらいに詳細に伝えるよう努めたいものです。

  自分の場合、先日受診した際にいろいろ訊き過ぎて、少し先生が面倒くさがって
  いたようですが。(苦笑)


  皆さんも十分に気をつけて下さい。