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知らなきゃ損する“奨学金との付き合い方”

2015/04/09(木)<知らなきゃ損する“奨学金との付き合い方”>
【シブ5時】 http://www4.nhk.or.jp/shibu5/


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓特集 <知らなきゃ損する“奨学金との付き合い方”>
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┣■大学4年間の学費(文部科学省 統計より)

  国立   243万円 ※50年前は年間で9千円だったという。
  私立文系 386万円
  私立理系 519万円 ※おかしいくらい掛かる。高すぎる声。


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┣■2人に1人が利用している“奨学金

 『奨学金』には、「給付型」と「貸与型」がある。
 
 「給付型」は、自治体や大学などで行っているが、国としては「貸与型」のみ。

 「貸与型」【日本学生機構】が運営し、「有利子」と「無利子」のタイプがある。
  無利子のタイプは枠が少なく、7割が有利子を利用している。

  多くの学生が利用しているが、卒業後に奨学金を返せなくて困っている者が
  増えている。


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┣■『奨学金』を借りる際の心構え

 ・『奨学金』は借金です。皆さんのお子さんが背負う“大きな借金”に間違いない。
  安易な気持ちで奨学金を借りるなら、ちょっと待って欲しい。

 ・親の気持ち
  お金を借りることにすごく抵抗があるけれど、そうでもしないと生活できないのと
  今後の子どもの夢が叶えられないのでは、という部分もある。


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┣■大学の授業料

 ・この20年間で国立私立ともに2割増えている。
  一方でサラリーマンの年収は50万円ほど減っている。(平均年収414万円)

  その結果、奨学金の利用者はこの10年で6割も増加している。


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┣■奨学金のリスク

 ・大学卒業後に返せない。

 ・30代の女性
  私立大学に在学中に借りた400万円の返済が滞ってしまった。
  「月々1万6千円だったので、そんなに重荷には感じなかった。」

  正社員として手取りで月16万円あった。しかし結婚後、育児をしながら正社員と
  して勤めることが難しい会社だったため退職。再就職先はパートの職しかなかった
  手取りで10万円ほど。夫の給与も高くなかったため家計は苦しくなっていった。
  そして奨学金の支払いを滞るようになっていった・・・

  するとある日、奨学金の返済を求める通知が届く。
  元金に加えて、利息分、そして延滞金がプラスされて請求。
  しかも直接の差出人は【日本学生機構】ではなく『債権回収会社』だった。

  「今すぐ振り込んで下さい」「振り込みや応答がない場合は家に来ることもある」

  債権回収会社が怖かった。借金をまたどこかでしないといけないのかなと・・・
  いろんなことが手に付かなくなった。


 ・延滞が3ヵ月以上になると、【個人信用情報機関】に登録される。ブラックリスト
  最悪の場合、他のローンが組めなくなる場合も生じる。


 ・岩重佳治 奨学金問題対策全国会議 弁護士
  『奨学金』と呼んでいるが、実際は『学資ローン』金融事業なんですよね。
  一番問題なのは真面目に返そうと思っているが返せない人が、無理な返済を
  強いられて、人生が狂わされているのが一番大きな問題なんですよね。

 ・甲野正道 日本学生支援機構 理事
  奨学金の返還金は、次の世代の貸与原資なので、しっかりと確保しなければ
  ならないと捉えている。奨学金の確実な回収は重要だと私共は考えている。


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┗■救済制度

 ・減額返還
  1回分の支払額を半分に減らせる。総額は変わらず。(分割払い回数が増える。)

 ・返還期限の猶予
  最大で10年間、支払いを待ってもらえる。


  返還期限の猶予制度を延滞者の53.6%は事前に知らなかった。

  “リスクの周知不足”  日本学生支援機構に周知義務がない。

  “高校での対応に課題” 未成年に何百万もの契約を結ばせていいのか?
              保護者への説明不足。理解させるためには高校負担大。
              説明すると進学を諦めてしまうのでは躊躇する教員も。


 【東洋大学】では授業料が半額に。学生を支える新奨学金制度
  優秀な成績の学生に対して、年間授業料の半分を4年間給付する。
  そして時給900円のパートとして大学が雇用する。

  少子化が進む中、優秀な学生を獲得するために2014年から始まった。
  現在15人が利用している。新制度のおかげで進学できた学生もいる。


 ・また国としても『所得連動返還型』。所得によって返済額を調整できる。
  平成29年度の入学者から利用可能になるよう整えている。


 ・大学による給付型の奨学金制度が増えている。毎年マメにチェックして
  給付型に切り替えられるか検討する。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・法人、機構ってズルいよね。嫌なものは民間に委託して知らんぷりだもの。
  このNHK受信料の集金・契約者率の維持も民間に完全委託しちゃってさ。
  自分たちは高給もらって関係ない顔。ルールの見直しなど真剣に検討しろって(怒)

┗・奨学金を返すためにアルバイト。何のために借りたのか分からないという
  学生の声も聞かれた。自分も新聞奨学生だったが、働く現場によって当たり
  外れがあり、その負担差は結構大きいと実感。安易に借りることもいけないが
  貸す側も【東洋大学】のようにフォロー体制をもっと築くべき。