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お坊さんの修行は大変だ!

2015/04/06(月)<お坊さんの修行は大変だ!>
【お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺】 http://www.tv-asahi.co.jp/bucchake/

www.tv-asahi.co.jp


*敬称略しています。 また長文ゆえ誤字脱字が多いです。ご了承ください。


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┏┓初回ゴールデン3時間スペシャル <お坊さんの修行は大変だ!>
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 【お釈迦様】 2000年以上前に誕生。現在に至るまでお釈迦様の仏弟子達は
        人々に慕われてきた。日本では彼らを『お坊さん』と呼ぶ。

 この番組は今の時代にお坊さんの凄いところを再確認し「教え」を学びます。


┣■修行のイメージが強いが修行って一体何をしているのだろう?

 Q.なぜ『お坊さん』は修行をするのか? 一番厳しい(心に残る)修行は何か?

 A.
  ・松島龍戒 高野山真言宗 東京都巣鴨【功徳院】住職
   修行とはやらされるものではなく、自らやりたいと思うもの。
   極めていくことでやがては道端に咲いている草花からも
   ありがたい仏様の教えを感じ取れるようになる。これが修行の心。

   【真言宗】宗祖は空海。始まりは平安時代初期。高野山金剛峯寺が総本山。
        生きたまま仏になるという空海の教えを守る。

   高野山真言宗では約1年間お坊さんの作法や心得を学ぶ。

   自主的にする『水行』
   身を清めるために真冬の凍るような水で毎朝『水行』を行った。
   義務ではなく、やりたい者は人より早く起きて勝手にやりなさいという教え。
   それを維持していくのは非常に難しい。


  ・久住謙昭 日蓮宗 神奈川県【妙法寺】住職

   【日蓮宗】宗祖は日蓮。始まりは鎌倉時代。山梨県久遠寺が総本山。

   世界三大荒行の1つ『大荒行堂』
    11/1~2/10の100日間 読経と水行が中心。
    1日7回の水行(3時/6時/9時/12時/15時/18時/23時)
    睡眠は23時以降。2時半には起きなければいけない。
    水行以外はお堂の中でお経を読み続けている。
    3時から23時までお経が止まることは100日間ない。
    お経を読み続けると声が変わる。


┣■女性の修行は?

  ・小宮昌世 日蓮宗 東京都台東区【長昌寺】
   日蓮宗では僧侶のことを『教師』と呼ぶ。修行の時期はズレるが内容は同じ。
   女性の水行は朝の4時から。

   『結界修行』修行の妨げとなる外部との接触を断ち、
         聖なる領域と俗なる領域を分けて修行の場を作ること。
         一般の方と接することも禁じられている。
         お風呂も食事も5分くらいで済ませなければならない。
         食事をする/髭を剃る。そういう時間すらももったいない。
         少しでも沢山お経を読もうという教え


  ・露の断姫 天台宗 滋賀県大津市【雙厳院法嗣】

   【天台宗】宗祖は最澄。始まりは平安時代初期。比叡山延暦寺が総本山。

   『十二年籠山行』12年間、比叡山の中に籠り1度も山を下りない。
           「石の上にも三年」という言葉があるが最澄は十二年にした。
           十二年間続けることによって何か得られるものがあるだろう。
           読経や学問などを学びながら開祖最澄にお仕えする修行。

    修行中はどの宗派でも身内に何があっても出ることは出来ない。

   『三千仏礼拝』 礼拝を1日1000回、3日間に渡って行う修行。
           仏のお坊さんは必ず通らなければならない修行。
           自分の体を地に投げ出して仏様に礼拝をする。
           過去・現在・未来に出現する三千の仏様一体一体に礼拝する。
           五体投地:両膝、両肘、額を投げ出す(地面に付ける)から
           手のひらで仏様の御御足をいただき読経、礼拝を繰り返す。
           大体1千回で6時間ほど要す。昔は丸1日で行われた。
           膝など血だらけに。修行道場の畳は板は凄い色になっている。
           修行者達の血と汗と涙と色んなものが染み込んでいる。
           やっていると自然と涙が出てくる。

 

 ☆自分自身の修行が、世の中の平和や人々の幸せに直結する考え方。
  一人で悟るということではない。

 

┣■7日間座禅

  ・長谷川俊道 曹洞宗 群馬県太田市【瑞岩寺】住職

  【曹洞宗】宗祖は道元。始まりは鎌倉時代。日本に歯磨きや洗面の文化を広めた。
       座禅が特徴。

  曹洞宗の修行道場では12月8日のお釈迦様がお悟りを開いた日より1週間前
  そして2月の1週間、臘八接心・報恩接心といって1週間トイレと睡眠以外は
  全て座禅という修行をする。経行という歩くことが休憩に。

  足が硬くて座禅が組めない人は紐(手巾)で足を縛る。


  ・小籔
  『座禅』素人が1日やるのも絶対無理だと思う。


 ・座禅の間
  考え事をしても構わないがそれ自体にとらわれない。*受け流す*

  無になる、仏と一体になろうという考えもあるが、もっと当たり前の
  「ありのあまの自分はなんぞや」ということをひたすら考える。
  そうすると「人は単独では生きていくことができない」「生かされている」
  「諸行無常」やがては命が果てる。当たり前の世の中の摂理を
  お釈迦様が悟ったことはどういうことだろうと当たり前に考えていく。
  そうすると人の接し方も変わってくる。

  「無意識」。悟りの境地を「無分別」と言う。普通は無分別は悪い意味だが
  ありのままの分別を超えた無分別こそが尊い悟りの境地。

 

┣■毎日 禅問答

  ・采澤良晃 臨済宗建長寺派 栃木県足利市【福厳寺】

 【臨済宗】宗祖は栄西。始まりは鎌倉時代。座禅が特徴。

  臨済宗の修行道場では老師と呼ばれる長い時間を掛けて禅を極めた方との
  一対一の禅問答を行う。禅の真髄がまとめられた公案をテキストとして、
  それに対して老師が質問をして私たちが答えていく。
  禅宗の僧が悟りを開くために行う問答のこと。

  暗い部屋で先輩の僧と一対一で毎日行った。

  一般的には理解しがたい問題。

  Q.犬に仏の心はあるのか?
  Q.向こう岸のケンカを止めてみろ!

  お笑いでいう「大喜利」。有名な一休さん臨済宗


  不甲斐ない答えだったりすると老師の前に木や竹で作られた竹篦という棒で
  叩かれる、または一喝、雷が鳴るように。竹篦が「しっぺ」の由来。
  老師が修行僧を竹篦で叩いたことに修行僧が叩き返したのが「しっぺ返し」

  答えというものはない。どう解釈してどう答えるかということが力量として試され
  修行の深まりをそこで検査される。→ お笑いに近い。(爆笑問題の2人)

 

 【曹洞宗】禅問答の例

  Q.和尚に問う。最近耳にする「もったいない」とはいかなることか?

  A.物を生かすことじゃ!

  Q.尊意、尊意(なるほど、なるほど) 珍重(すばらしい)

  A.万歳(ありがたし)


  <答えた理由>
   無駄にすることを=勿体ない。本来の意味は生かせるのに無駄にしちゃうこと。
   「勿体」体=魂が入っているもの。ゴミだとか人間が勝手な都合で取捨選択して
   言ってしまう。そういう取捨選択をせずに「全てを生かそう」という答えをした。

 ・爆笑問題 太田が禅問答に挑戦

  Q. 作麼生(いかに)

  太田 説破!

  Q. 道元禅師様の教えにありますが、毎日山が動いていると言われています。
     歩く山とは何でしょう?

  大田 麓に土井たか子の姿が見えます。

  田中 「山が動いた」と言ったけれども。土井委員長ね。(元社会党

 

   「歩く山」とは? → 答えはない。
              「山は動かない」=先入観。長い年月で見れば噴火や
              隆起で動いている。仏教では先入観を全部取り払って
              修行に励むことが大事だという教え。

 

┗■名刹・長谷寺の修行僧の1日にテレビ初密着

 ・1つ1つの行動に隠された、お坊さんになるために必要な要素。

 奈良県 真言宗豊山派 総本山【長谷寺

 本尊:『十一面観世音菩薩』 日本三大仏の1つ。高さ12m以上の木像。
               日本最大級の大きさを誇り、国の重要文化財

 本堂は国宝に指定されている。奈良時代に建てられた由緒あるお寺。

 『専修学院寮』修行僧が生活する専門学校。4月に入学式。(面接で合否を判定)
        真言宗では長い2年間、お坊さんの基礎を学ぶ。3月に卒業式。
        (生徒の人数自体は2年生3人/1年生2人程と少ない。)


 修行僧の1日の日課

   6時    起床
   6時10分 朝の作務(本堂の清掃) ※掃除は心の邪念をとる作業
   6時45分 朝の勤行(祈り・読経) ※十一面観世音菩薩の足を擦りながら
   7時30分 三社権現にお参り
   7時40分 小食(朝食)
   8時    本堂内清掃 ※学院生徒数が減り大変(昔は10人程いた。)
   9時    授業 ※外の寺から専門の先生を招く。専門的な授業が2時間。
  11時30分 昼食
  正午     時の鐘
  13時    授業
  15時    自習時間
  16時15分 夕の勤行 ※抑揚が付くお経を向き合いながら45分間唱える
  18時    非食(夕食)
  20時    火の用心 ※大声、ホラ貝を吹きながら。腹の底から出す練習。
  22時    就寝


 オレンジ色の衣を着た者は僧侶の有資格者。習得後も長谷寺で修行をする者は多い。
 長谷寺には修行僧が17名いる。

 十一面観世音菩薩の右足はすぐに救いに来られるようにと少し前に出ている。

 午前7時 山々神仏へ感謝のお祈り
      左の山:長谷寺の鎮守・喜天満神社々のご利益を願う。
      正面 :愛宕山愛宕大権現
      右  :長谷寺御影堂の弘法大師

 お坊さんになるための心得
 “人々のご利益”を願う。
  移動は迅速に。カリキュラムが多くてとにかく忙しい。駆け足で山を下る。
         本堂から仁王門(山門)まで399段。1日に何度も上り下る。
  食事を静かに食べる。(ご飯、味噌汁、納豆、のり、漬け物)5分以内に。


 ・明賀照宏さん 修行僧2年生
  葬儀業に勤めていたが、3歳の女児の葬儀を最後までやり遂げることが
  できなかった。僧侶して送ってあげたいと思い、修行僧の道へと入った。
  ここを卒業しても僧侶である限りは人生修行だと思っている。

 

◇感想‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

┣・深夜枠で放映されたものの復習のような内容だったが、以前から気になって
  いたのでメモ取り。ちょっと面倒くさかった。(苦笑)

  『水行』に関しては、自分も冬場でも水シャワーを浴びていたクチなので
  言わせていただくと、ある程度お肉が付いている者ならば体が火照り結構
  気持ちよかったりします。(笑) そして乾布摩擦みたいなもので3年近く
  風邪を引きませんでした。鼻風邪などすぐ引っ込んじゃったし。冷水掛けて
  火照らないのは頭頂部と足の指先。いわゆるお肉が薄い部分です。これは
  さすがに冷たかった。でもガス代が浮くので水で我慢してましたけどね。(笑)


┣・『結界修行』俗世間と断つと言いながら、戦国時代はだらけてしまった仏教界。
  口先に騙されず監視の目を行き届かせないと【大阪桐蔭】の二の舞です。(爆)


┗・名刹・長谷寺の修行は貴重な映像だった。